ハツラツとした雰囲気、ハキハキとした受け答え、洗練されたスタイル。
これらは少し前までの彼女の姿だが、どこか変わった。一つ質問すると、2つ答えてくれ、言葉の端々に「今は卒業して学生でもないのに…」という発言が付いてくる。さらに終わり文句は「私、ケチじゃないですよ」だ。
女優ソ・ユジンが28日から韓国で放送されるSBSの新シットコム『かわいかろうが狂おうが』(演出:キム・ビョンウク)で久々にテレビに帰ってくる。最近一部の芸能番組に少しずつ姿を見せ始めた以外は、2003年のMBCドラマ『良い人』から1年ぶりだ。
久々のカムバックである上、シットコム初挑戦だ。当然「変身」が課題でありキーポイントだ。
ソ・ユジンの表現そのまま「キツネみたいにケチな」イメージから脱却する。そのため、今度の役は今まで演じたことのない「間抜けな」フリーター。容姿を除けば何一つとりえがない女。
高校の同窓生パク・キョンリムの家で暮らしながら、苦境に直面しても楽天的な役柄だ。
実際には、この役を務めることについてかなり悩んだ。キャラクターが「ひどすぎ」ではないかという思いもよぎった。しかし脚本が非常に面白かった。
初のロケで4~5時間もの間、お腹のへそを掴んだことしか覚えていない。普段親しくしているパク・キョンリムと共演すという点もラクな気持ちになれた。
ソ・ユジンは約1年間にわたり休養を取りながら、自分を省みる時間を持った。東国(トングッ)大学演劇映像学部1年生だった2000年にテレビにデビューし、相次いでドラマの主演を務めたため、多忙な芸能生活に充電期間を置いた。
昨年2月に大学を卒業し、普段関心のあったスカッシュ、ヨガ、ラテンダンスなどを学び、演技者としてのエネルギーを充電した。
先日、小学校時代から患っていた肩の習慣性脱臼の手術も受けた。総合して見ると、全てが役者として本格的に出発するための準備過程だった。
ソ・ユジンは「自分の性格?バカな方に近いです。騙されやすいし。今度のシットコムを通じてファンにもう少し親し気に近づきたいです」と話している。