香港のお茶の間を直撃したドラマ『大長今』


 本紙の宋義達(ソン・ウィダル)香港特派員が香港に吹き荒れている『大長今』(日本タイトル『宮廷女官チャングムの誓い』)ブームに関する記事をブログ(blog.chosun.com/blog.log.view.screen?blogId=2323&logId=266792)に掲載した。以下はその要約。

 乙酉年の年明けから香港に『大長今』ブームが到来している。すでに台湾と東南アジア、中国一部の地域で大人気を集めた同ドラマは、2005年1月24日から、香港最大の民営放送であるTVBで毎週月曜日から金曜日まで、夜10時から1時間に渡り放送されている。初週の平均視聴率は25%を記録している。

 香港の有力日刊紙である明報と香港経済日報は3日、「最小200万人の香港市民が視聴し、一躍最高人気ドラマとして浮上した」と報じた。香港の全人口が670万人余であることを勘案すれば、成人男女の約半分以上は『大長今』を視聴したことになる。

 実際、2月3日に会った韓国駐在員らは「香港現地人に会う度に、『大長今』の主人公である李英愛(イ・ヨンエ)の話題で盛り上がった」と話していた。

 TVB側は視聴者の熱い関心を勘案、放送開始から1週間ぶりに放送時間帯を午後9時に1時間早める方案を積極検討中だという。また、テレビ局のホームページには「主人公の李英愛を香港に招待しよう」という意見が殺到しているという。

 旅行会社とレストランも「大長今特需」を満喫している。大型旅行会社らは直接韓国宮廷料理を味わったり、料理を体験し、京畿道・楊州(ヤンジュ)市にある『大長今』のロケ現場を観光するパッケージ商品を販売したが、高い人気を集めているという。

 旅行会社らは「『大長今』の内容がクライマックスを迎える来月の復活祭連休頃、『大長今』観光商品の人気が最高に達するだろう」と見通している。

 また、香港の韓国レストランも今月に入り「大長今メニュー」を披露、高い人気を集めている。

 『大長今』が人気を集めているのは、単に韓国文化と料理に対する香港人の好奇心のためだけではないようだ。ちょうど最近、『天国の階段』や『猟奇的な彼女』など韓国ドラマと映画がすでに香港で相当な人気を集めていた。

 香港経済日報の某記者はこのように分析している。「東洋の社会で常に弱者と伝えられていた女性が、自分の努力と意志でもって強固な身分の壁を乗り越え、能力を発揮する『大長今』のストーリーが香港市民に大きくアッピールしている」。

 どうか、韓流の熱気が一回性に終わることなく、韓国の優秀性を世界に知らしめる機になることを願う。

香港=宋義達(ソン・ウィダル) 特派員edsong@chosun.com

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