昨年、ドラマ出演で多くの人気を集めたイ・ドンゴン(25)が、今度はその舞台を映画に移した。
イ・ドンゴンが『B型の彼氏』に主演した。血液型をロマンチックコメディーの素材にした『B型の彼氏』でイ・ドンゴンは、B型男性に対するあらゆる偏見をそのまま演じてみせた。
『パリの恋人』のスヒョクの姿は影も形もない。その代わりにケチで自分勝手なヨンビンの姿がそこにはある。
「スヒョクのイメージを変える何かが必要だった。スヒョクのイメージから脱したかった。また別の姿を見せなければと思った」
『パリの恋人』の大ヒットでイ・ドンゴンにはロマンチックコメディーだけでも15本の出演オファーを受けたという。その中から最もインパクトのあった『B型の彼氏』を迷わず選んだという。
「本当にやっとのことでここまできた。歌でも演技でも認められなかった。常に演技に愛情を持って努力してきた。ようやく自分が何かに勝ったたような気持ちになれた」
2002年にMBCドラマ『勝手にしやがれ』への出演で注目され始めたイ・ドンゴンは『サンドゥ、学校へ行こう!』『朗々18歳』(日本タイトル『ランラン18歳』)に出演し、『パリの恋人』で大ブレイクした。
「『朗々18歳』や『パリの恋人』を撮り終えた時は本当に爽快な気分になった。何よりも最高に嬉しかったのは授賞式の舞台に立った時だった」
イ・ドンゴンは昨年末のSBS演技大賞授賞式でドラマ特別企画部門の男性演技者賞を受賞した。歌手を引退して演技に専念すると宣言した直後のことだった。
歌手引退を宣言したイ・ドンゴン。ならば彼にとって演技とはいったい何なのか。
「演技は芸術だ。だから演技が仕事になってはいけない。生活のために演技はしたくない。そうなる前にやめているはずだ。演技はそれ以上の何かがある時にやりたい」
「本当に演技だけで生計を立てることになったらどうするのか」と問い返すと「まだ若いのだから出来ないものなど何もない」と即答した。
「自分は今までに一度も演技を学んだことがない。それに誰かの真似をしたこともない。ずっと一人でキャラクターを作ってきた。それだけに演技に対する固執が多いのが短所だ。それが強みでもあるが、時には臨機応変にならなければと思う」