一時、インターネットで「李孝利(イ・ヒョリ)一日」という文が話題になった。
「李孝利一日」とは、李孝利の一日の日課を李孝利が出演しているCMの製品とからめ、仮想で構成したものだった。「シンドローム」と呼ばれ最高の人気を博した2003年秋の李孝利は8個のCMに出演し、6個のCMは製作を終え公開待機中だった。
最近最高の人気を博している広告モデルは『天国の階段』、『ラブストーリー・イン・ハーバード」などのドラマでヒットを飛ばしているキム・テヒだ。
キム・テヒは現在、クラセ、LGサイアン、オーフィなど8~9個のCMに出演している。先日、ランジェリーブランド「ビビアン」と6か月間2億ウォンの広告契約も締結した。
単純に出演する広告数だけを比べても、全盛期当時の李孝利に全然劣らない。キム・テヒはマンションからお菓子、焼酒に至るまで多様なCMに出演していることから、近く「キム・テヒの一日」が流行る可能性もある。
広告界では女性芸能人が一番出演したがる広告として、断然化粧品のCMを挙げる。化粧品の次は最新トレンドをリードするという意味で携帯電話などIT系の広告を好むという。
冷蔵庫や洗濯機など白物家電は過去はあまり人気がなかったが、最近は製造会社らが各々高級化戦略を駆使していることから、モデルの間での人気も上昇した。
キム・テヒは化粧品広告を始じめ、携帯電話と電子辞典などIT製品、高級家電製品の広告にまで漏れ無く出演している。これは先輩の「CM女王」李孝利が出演している広告業種とほぼ似ている。
当然ライバルになるほかない。
最も代表的な例に、キム・テヒと李孝利は「サイアン」と「Anycall」の携帯電話広告で対決している。これはサムスンとLG、韓国を代表する財閥グループの代理戦の様相を呈している。
また、キム・テヒはLG生活健康の「オーフィ」化粧品の広告に出演中で、李孝利は化粧品メーカー「Biotem」のモデルだ。二人とも、お酒の広告にも出演した。
キム・テヒと李孝利の各個人の魅力をめぐっては、広告界では「志向するところが違う」と区別している。
第一企画のユ・ジョングン常務は「李孝利は熱情的で明るい雰囲気が強く、キム・テヒはソウル大出身という背景のため知的なイメージでメリットがある」と二人を評価した。
LGアドのオ・ジョンヨプ部長は「広告モデルとしてのキム・テヒが持つ最大の魅力は高級なイメージで、李孝利は大衆性の部分でメリットがある」とした。
最近キム・テヒに「CM女王」というタイトルがより多く付けられている。しかし、広告モデルとしての過度な人気がキム・テヒ自信にはプラスにならない部分もあるという懸念の声もある。広告主は自社モデルが多くの広告に出演することを当然好まず、イメージを混乱させ、スター性を失うことがあるためだ。
一時、最高の広告モデルだった崔真実(チェ・ジンシル)と李英愛(イ・ヨンエ)の場合、李英愛は広告を減らし全盛期を続けることができた反面、崔真実は多数のCM出演でイメージに損害を被ったというのが広告界の評価だ。