話題の超大作ドラマMBC『悲しい恋歌』5日スタート

 クォン・サンウ、 金喜善(キム・ヒソン)、ヨン・ジョンフン主演のMBCドラマ『悲しい恋歌』が5日午後9時55分からスタートする。

 『悲しい恋歌』は制作前から日本をはじめ、アジアへの販売が決まって話題となったが、主演に抜擢された宋承憲(ソン・スンホン)が昨年10月に兵役逃れが発覚して軍への入隊が決まった影響で急遽ヨン・ジョンフンが代役として出演することが決まるなど、多くの困難を経験した。

 ユ・チョリョン監督(金鐘学(キム・ジョンハク)プロダクション)の言葉のように「紆余曲折の多かった」このドラマが、一体どれだけ成功することができるだろうか。

 今月3日、ソウル市内の新羅(シルラ)ホテルで行われた制作発表会で制作陣はこの作品名の前に「超大作」という修飾語を付けることをためらわなかった。

 数十億ウォンの制作費が投じられただけでなく、金鐘学プロダクションをはじめ、ポイボス、イェソンエンターテインメントの3社が共同制作したことでも話題となった。

 ユ監督は「お金の話はしたくない」と言ったが、気にならざるを得なかった。これまでドラマ視聴率の不振から脱することのできなかったMBCの朴鍾(パク・チョン)理事は「このドラマがMBC発の話題作となることを期待している」と述べた。

 『悲しい恋歌』は最近ヒットしたドラマの“成功の公式”はすべて取り揃えているように見える。タイトルからして日本で大ブームとなったペ・ヨンジュン主演のドラマ『冬のソナタ』を多分に意識している。

 しかし、制作陣は「『冬のソナタ』を意識したというよりは、最も似合うタイトルだと思って付けただけ」としながら差別性を強調した。そう言いながらも商業的な質問に対しては「『冬のソナタ』程度の波及効果が十分にある」と答えたりした。

 ドラマはソ・ジュニョン(クォン・サンウ)、イ・ゴヌ(ヨン・ジョンフン)、パク・ヘイン(金喜善)の3人の愛と友情を描いている。韓国ドラマの法則となっている“純愛”をより劇的に描くために金喜善は視聴障害者の歌手として登場する。

 視聴障害者としてヒロインが登場することについて脚本のイ・ソンウン氏は「純愛を効果的に描き出すための一種のドラマ的設定」とし、「愛に関して言えば、私たちのすべてが正常でないのでは?」と問い返した。

 劇中、主人公が音楽関係の仕事に携わっている役に設定されているのも戦略的な狙いがあるようだ。ドラマ『パリの恋人』で朴新陽(パク・シニャン)が歌ってヒットした『愛してもいいですか』のように、最近のドラマ挿入歌は欠かせない要素となっている。 金喜善は劇中で2~5曲を歌う予定だ。

 バリやオーストラリア、米国などでロケを行い、異国的な雰囲気を演出することに成功した『バリで起こったこと』(日本タイトル『バリでの出来事』)や『ラブストーリー・イン・ハーバード』と同様に『悲しい恋歌』もニューヨークで一か月間にわたって海外ロケを行った。

 この他、主に明るいキャラクターを演じてきた金喜善が視覚障害者の歌手役をどれだけ演じきることが出来るかにも多くの関心が集まっている。

シン・ドンフン記者 dhshin@chosun.com
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