「2005年の韓流」果たしてどうなる?

 2005年、韓流はどうなるだろうか。

 日本での韓流ブームは2005年も続くと見込まれる中、これまで中華圏と日本だけに限られていた韓流が2005年一年は米国と欧州、中東などへと多変化すると予想される。

 韓流ブームの核はやはり日本列島に位置するだろうと予想される。2006年初めまで、日本の主なテレビで韓国の人気ドラマが編成されているだけに、1年中、韓流ブームは続く見込みだ。2004年同様、ペ・ヨンジュンの独走が続く中、張東健(チャン・ドンゴン)、李炳憲(イ・ビョンホン)、クォン・サンウなどが激しく競争する見込みだ。

 日本側がペ・ヨンジュンの経済效果を2兆ウォンと予想し、国内の某経済研究所はドラマ『冬のソナタ』が1兆ウォンの経済效果を出したという資料を発表しているが、韓流の規模に対する正確な統計を出すことは難しい。

 ただ、ペ・ヨンジュンに続き、他のスターたちが続々と韓流の系譜を受け継いでいる中、『悲しい恋歌』、『ラブストーリー・イン・ハーバード』、『'飛天舞』など、大型の韓流作品が次々と披露され、その市場は2004年の数倍に達するものと期待される。

 市場の全体規模より重要なのは純利益。具体的に誰が利益を手にしたかが重要だが、今は韓流がただの数字遊びで終わっている側面がある。『冬のソナタ』で最も多い利益を挙げたのはNHK、全智賢(チョン・ジヒョン)の映画の『僕の彼女を紹介します』の興行収入も、香港の投資家に流れるといった風だ。

 今年、韓流の図式をどのように決めていくかによって、今後の韓流がますます花が開くか、花咲く前に散ってしまうかが決まるものと予想される。

 不倫、暴力、コミックなどに焦点を当てている国内ドラマが、アジア共通の価値観や各国にあう価値観を包み込まない限り、雨後の竹の子のごとく溢れ出る類似なコンテンツだけでは、いつまでも脚光を浴びることはできないためだ。

 韓流スターの所属しているプロダクションなどは合併などを通じて、本格的な韓流専用のコンテンツを作れるよう独自製作の土台作りに取り掛かっている。

 最後に、IT産業のほか、これといった国家基幹産業のない環境の中、政府がエンターテインメント産業を国家基幹産業に指定し、大々的に支援しなければならないという指摘もある。

 これまでは韓流ブームを国の広報に利用するだけで、積極的かつ体系的な支援はほとんど行われていない状態。近く、ソ・ジソプ、カン・ドンウォン、ウォン・ビン、イ・ドンゴンといった韓流を引き継ぐトップスターが、相次いで軍隊入隊を控えているということも、韓流市場においては大きい障害物となっている。

スポーツ朝鮮/チョン・ギョンヒ記者
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