凱旋帰国したフィリピンのスター サンダラ・パク

 今年、フィリピンの芸能界でブレイクしたサンダラ・パク(20)が韓国を訪れた。1995年に家族と共にフィリピンに移民して以来9年ぶりだ。

 韓国内の某芸能プロダクションが韓国での成功を見込んで招いたものだ。

 「韓国で暮していた小学校2年生の時にテレビでソテジ・ワ・アイドゥルを見て『私もこうなりたい』と思いました。そして、去年の11月にフィリピンのテレビ局でオーディションを受けました」

 サンダラ・パクはフィリピンのケーブルテレビ局の番組『スター・サークル・クエスト』というオーディション番組で7000人の中から2位に選ばれた。オーディション出場者で韓国人は一人だった。

 「フィリピンで人気の曲を歌いました。ダンスは習ったことはなかったので必死で踊りました」

 彼女はその際にタガログ語で曲を歌ったという。「フィリピンのテレビでは外国人でもタガログ語ができないと印象があまり良くありません。それなので完璧ではありませんが、あえてタガログ語で歌いました」

 今年8月に5曲が収録されたデビューアルバムをリリースした彼女のフィリピンでのスケジュールは多忙を極めている。彼女が主演したコミック映画が11月に公開され、現在は連続ドラマ2本に出演中、日曜のバラエティー番組の他に韓国や中国のドラマを紹介する番組の司会者も務めている。

 「睡眠はほとんど取る事が出来ません。朝、家に帰って服だけ着替えて、また出掛けるといった感じです。撮影の合間に寝たり、車で移動する時に寝るようにしています」

 彼女は2本の連続ドラマに出演するために毎日ヘアスタイルまで変えなくてはならないという。今回、韓国に2週間滞在するために、事前にすべての番組の収録を終えてから来たという。

 韓国へ来てもインタビューばかりだが、それでもフィリピンにいる時に比べればまだ少ないと言う。

 「時間に余裕がある時は東大門(トンデムン)市場に行ったり、寝たりしています」

 彼女を招いたプロダクションは来年の春頃からダンスと歌のレッスンを指導する計画だ。過酷なことで知られる韓国の芸能プロダクションでレッスンを受けて見事クリアすれば、彼女が歌って踊る姿を韓国のテレビでも見られるようになるかも知れない。

 サンダラ・パクは自ら「歌は上手くない」と言う。「それでもやって出来ないものはないし、努力すれば必ず出来ると思っています。そして何よりも他のことに興味がありません。

芸能人になりたかったので、それが一番上手にできるみたいです」

韓賢祐(ハン・ヒョンウ)記者 hwhan@chosun.com
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