ファンは歓声を上げ、金勝友(キム・スンウ)は感動の熱い涙を流した。
27日午後、日本の東京お台場にあるホテル・グランパシフィック・メリディアンで金勝友が日本各地から集まった1600人のファンと会った。
『ホテリアー』と『新貴公子』を放送した東京MXテレビが主催した今回のイベントには、この日の午前中からファンが集まり始め、午後4時から予定通り、金勝友のプロモーションビデオが上映され始めた。
27分のプロモーションビデオが上映された4時30分頃、イベント会場の照明が一斉に落とされ、金勝友がステージに登場した。その瞬間、カメラのフラッシュが一斉に炊かれ、会場の照明が戻って金勝友の目にファンの姿が映ると、感動のあまり大粒の涙を流した。
金勝友が「本当にありがとうございます。感激の…感動の…涙が出てきますね…」と言葉を詰まらせていると、会場に集まった10代から70代までのファンも一緒に涙を流した。
写真撮影をした後、金勝友は司会者の進行でトークショーを行った。合計7種類の質問を用意し、ホテル・グランパシフィック・メリディアンのシェフが質問内容に関連した物が載せられた皿を会場に運び込んだ。
日本で『ホテリアー』が放映されて高い人気を集めていることを証明するように、女性司会者は先ず、共演したソン・ユナ、宋慧喬(ソン・ ヘギョ)、ペ・ヨンジュンについての質問をした。
金勝友は「ソン・ユナさんはブラウン管で見たとおり賢く優しい。宋慧喬さんもとても綺麗で可愛らしい。また、今以上に成長する可能性が高い女優」と答えた。
ペ・ヨンジュンが日本の新聞とのインタビューで「辛い時には金勝友先輩を訪ねる」と答えたからか、ペ・ヨンジュンとどうやって親しくなったのかという質問も出た。金勝友は「人間的な共感を覚える人がいるが、ペ・ヨンジュンさんはそのうちの一人」と答えた。
シェフが持ってきた別の皿にはビデオテープが載っていた。日本で「ドン様」と呼ばれている張東健(チャン・ドンゴン)が金勝友のファンに送るメッセージが流された。
金勝友は終始笑顔で「私のすべてを表現するハートで伝える演技がしたい」と話すと、ファンから一斉に拍手喝采が沸き起こった。
ハイライトは抽選で選ばれたファンが金勝友とポラロイド写真を撮ってサイン入りのドラマ『ローズマリー』のサウンドトラックを手渡した時だった。
ステージに上がった70代の女性は金勝友を目の前にすると感極まって泣き出し、 金勝友は女性を抱擁してファンから大きな拍手を受けた。70代の女性ファンは「もう、いつ死んでも未練はない」と話し、 金勝友は「いつまでも元気でいてほしい」と感謝の言葉を伝えた。
また、30代の女性ファンも「私の生涯で今日みたいな幸せな日は初めて」と感激した様子で話した。
その他に金勝友が好きな日本のプロ野球チーム、読売ジャイアンツに関する質問や日本の印象を問う質問が次々とされた。
また、好きな女性のタイプを聞かれると金勝友は「抽象的になってしまうかもしれないが、格好いい女性が好みだ。 パンツスーツを着ても似合う、そんな女性がタイプ」と答えると、司会者が「日本の女性はどうか」と問い返した。 金勝友は「もちろん構わないが、日本語ができないから気持ちがうまく伝えられないかも知れない」と笑った。
日本語についての質問に金勝友は「日本のファンから頂いたプレゼントで最も印象に残っているのが、9月に新潟のイベントに参加した際に頂いた韓日辞典。私が出演した写真を集めて一枚ずつ丁寧に日本語と韓国語で説明がされている辞書を作ってくれた」と話した。
すると客席の女性が突然立ち上がって自分がその辞書を作ったと名乗り出た。その女性ファンは「東京に住んでいるが、金勝友さんが好きで、両親と一緒に新潟まで駆けつけた」と言って金勝友から改めて感謝のあいさつをされた。
約2時間のファンミーティングが終わった後、金勝友がその場で「皆さんに私からのプレゼントを贈りたい。全員の方と握手する」と言い出すと、ファンは狂気乱舞した。
1600人全員と握手すること自体が決して簡単なことではないため、主催側も当初から諦めていたが、金勝友が自らファンに感謝を伝えたいと言い出して行われることになった。金勝友は2時間をかけてファン全員と握手をした。
握手会を始める前に舞台裏で会った金勝友は、「自分でも知らずのうちに涙が出てきた。どう表現していいのか分からない感情と感動がこみ上げてきた。私が話す言葉の一言も聞き逃すまいと真剣な眼差しで私を見てくれるファンに感動した。今後もさらに努力をして素晴らしい演技を見せなければと感じた」と話した。