タイで撮影中の映画『台風』 津波被害免れ全員無事

 タイで撮影中の超大作映画『台風』の出演俳優や撮影陣が僅かの差で26日に東南アジアなどを襲った地震による津波被害から免れていたことが分かった。

 同映画の制作会社であるジニンサフィルムのヤン・ジュンギョン代表は「映画のロケ地だったタイのクラビ島にも津波が押し寄せた」とし、「幸い24日の撮影は完全に終わっており、張東健(チャン・ドンゴン)、李美妍(イ・ミヨン)ら出演者はすでに韓国に帰国した。撮影陣も予め荷物をまとめた状態だったため、撮影機材なども無事だった」と無事を伝えた。

 撮影陣はクラビ島に続きパタヤでの撮影が予定されていたことから、25日から機材などをの片づけを始めていた。このおかげで26日に津波が襲った時にも機材一式をすぐに安全な場所へと移すことが可能だった。

 同代表は「現地でもう一週間でも撮影が続いていたら甚大な被害に遭うところだった 。全員が無事で何より」と話した。

 現地の津波による被害は大きかったが、映画『台風』は予定通りに撮影を続ける見込みだ。出演者を除く約100人の撮影チームは27日午前にパタヤへ移動、続きの撮影を準備している。

 ヤン代表は「パタヤは地震の影響をそれほど受けていない。今月末に出演者と再度現地で合流して1月下旬までに現地での撮影を終える予定だ」と付け加えた。

 130億ウォンが投じられた大作映画『台風』は、来年1月に2度目の韓国内ロケを行い、5~6月にはロシアでのロケが予定されている。

 『台風』は韓半島でのテロを敢行しようとする海賊シン(扮す)とこれを沮止する海軍特殊戦将校カン・セジョン(李政宰(イ・ジョンジェ)扮す)の手に汗握る戦いを描いたアクション映画。

 李美妍は張東健が演じるシンの姉、ミョンジュ役で登場する。公開は来年末を予定している。

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