釜山で日本の「松竹ヌーベル・バーグ展」開催へ

 1950年代にテレビが普及しはじめ、ハリウッドではシネマスコープといった大型スクリーンで観客を呼び戻そうとした。10年後、日本でもテレビの普及で映画館へ足を運ぶ人が減った。

 減り続けた観客を取り戻したのは、大型画面のハリウッド映画だった。そして、日本映画は衰退期に入り始めていた。この頃、日本映画界には大島渚といった監督を中心に「松竹ヌーベル・バーグ」という新しい映画の潮流が生まれた。

 シネマテック釜山(プサン)が2005年最初の映画祭として企画する「松竹ヌーベルバーグ特別展」(来年1月7日から21日)は、日本の松竹映画が若い監督を起用して作った新しいスタイルの映画を一堂に集めた企画。

 大島渚の『青春残酷物語』など4本、「日本最高の審美眼を持った演出者」として知られる篠田正浩の『乾いた湖』など7本、愛憎関係で戦後の日本社会をスクリーンに映し出した吉田喜重の代表作『煉獄エロイカ』など6本が上映される。問い合わせはホームページ(cinema.piff.org)または電話(051)742-5377まで。

パク・ウンジュ記者 zeeny@chosun.com
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