日本のビジュアル系アーティスト「Gackt」がベストアルバム『THE SIXTH DAY~SINGLE COLLECTION~』を韓国で初めてリリースした。
「Gackt」はヒットシングルを集めたこのアルバムに『12月のLove song』をはじめ2曲を韓国語で歌って収録した。現在31歳の彼は、自分の生年月日を「1540年7月4日」と表記し、蝋燭が好きで家にはファンから贈られた蝋燭で溢れていることもでも知られている。
―韓国でアルバムをリリースした感想は?
「韓国のファンに私の音楽を聴いてもらえることになって嬉しい。韓中日の3国で活動したいと思っている。ついにその第一歩を踏み出すことができた」
―韓国語で2曲を歌ったが。
「韓国語を習い始めてから半年が経った。発音がとても難しい。それでも韓国のファンと少しでも話すことができて嬉しい。次回は通訳なしでもインタビューを受けられるようにしたい」
―『12月のLove song』は特別な想いがあって作曲したと聞いたが。
「アフリカのマダガスカル島に旅行に行って感じたことを曲にした。そこで何も得ることのできない子どもたちの姿を見て、むしろ自分に何もないということを知った。便利なものに囲まれているが精神的には多くのことを失っていたのだ」
―韓国で商業的に成功した日本のミュージシャンは今のところいないが。
「すべてを商業的に考えるのが日本のミュージシャンの悪いところだ。商業的な目的で音楽をやるのだったら、やらないほうがましだ。私が韓国に進出するのは、文化交流のためだ。韓国の人々が日本に関心を持ってほしいと願ってのことだ。日本で生まれ育った韓国人の友人がたくさんいる。彼らは最近まで多くの苦痛を味わってきた。ところが韓流ブームになってからは、それが一転して変わった。結局、政治的に解決できないことは、文化交流などで解決できると思う」
―「Gackt」という名前の意味は?
「私は沖縄出身だが、子どもの頃に米軍基地の兵士が私のことを“ガク”と呼んだ。日本語で表すと“ガクト”になり、それをアルファベットで表記すると“Gackt”になった」(彼は“ガク”の意味については教えてくれなかった)
―1540年生まれというのはユニークだが。
「年齢で人を判断することが嫌いだ。それである時、インタビューでふざけて450何歳と答えて、それ以来それが自分の年齢になった。今では恐らく460歳を超えているだろう」
―今回のアルバムに元「Guns N' Roses」のドラマー、 マット・ソーラムが参加しているが。
「運命的な出会いだった。ロサンゼルスでレコーディングをした時にドラマーが気に入らなく、現地で再び探した時に出会ったのが彼だった」
―韓国での活動計画は?
「来年、日本での全国ツアーの際に韓国公演も行う予定だ。ただ、日本と同規模の公演になるかは分からない。
ライブハウス規模の会場での公演になる可能性もある」