【映画界総決算】04年韓国映画界のビッグニュース

 観客動員1000万人時代の到来、ベルリン・カンヌ、ベネチアの世界3大映画祭での受賞、日本を沸かせたヨン様ブームなど、今年も世界を驚かすビッグニュースが駆け巡った。韓国映画の占有率は60%に達し、韓国映画の海外への販売実績も上昇した。忙しく過ぎた映画界に起こった今年1年のニュースをまとめた。

 【2月】韓国映画史上初めて1000万人の観客動員を記録した。康祐碩(カン・ウソク)監督の 『実尾島』(日本タイトル『シルミド/SILMIDO』)に続き、 姜帝圭(カン・ジェギュ)監督の『太極旗を翻して』(『ブラザーフッド』)が相次ぎ全国で1000万人を超える観客動員を記録した。『太極旗を翻して』は今年の最高ヒット作品にも輝いた。ベルリン映画祭では金基徳(キム・ギドク)の映画『サマリア』が監督賞を受賞した。



 【4月】 『実尾島』と『太極旗を翻して』の大記録以降、静かだった韓国映画界の雰囲気を『幼い新婦』が打ち壊した。ムン・グニョンとキム・レウォンが出演した『幼い新婦』は、全国で320万人の観客動員を記録する大ヒットとなった。この映画の成功を支えたのは、現役女子高生女優のムン・グニョン。彼女はピュアでキュートなイメージで10代のみならず、中高年にまで及ぶ幅広い年齢層から高い支持を得た。

 日本ではペ・ヨンジュンが話題となった。映画『スキャンダル/朝鮮男女相悦之詞』(『スキャンダル』)のプロモーションで日本を訪問したペ・ヨンジュンは、数千人の女性ファンを空港に集める高い人気ぶりを見せた。以降、ペ・ヨンジュンは日本のテレビや新聞に登場しない日はない程に高い人気を誇っており、ヨン様ブームは今もなお続いている。

 「ヨン様」という言葉は日本の「ワード・オブ・ザ・イヤー」の1位に選ばれた他、ペ・ヨンジュンは日本の多くのCMにも出演した。「100人の外交官よりも1人のヨン様」と言われるほどに韓国のイメージ向上に貢献した。



 【5月】朴賛郁(パク・チャヌク)監督の『オールド・ボーイ』と洪尚秀(ホン・サンス)監督の『女は男の未来だ』が揃ってカンヌ映画祭に出品された。韓国映画が同映画祭のコンペ部門に2本出品されたのは今回が初めて。映画祭の期間中、最後まで絶賛を浴びた『オールド・ボーイ』は、最終的に最高賞に次ぐ審査員特別大賞を受賞して世界を驚かせた。

 【7月】「夏はホラー映画の季節」と言われるが、今年は特に多くのホラー映画が公開された。これは昨年の『薔花、紅蓮』のビッグヒットが影響したものだった。『フェイス』を筆頭に、『霊』『分身娑婆』『人形師』『R-POINT』『時失里2km』『スリー、モンスター』といったホラー映画が一斉に公開された。さらには『着信アリ』『フレディVSジェイソン』『Godsend』といった外国映画もこれに加わった。しかし、どれも成績は振るわず、『時失里2km』がこの中でも最も成功した 。

【9月】金基徳監督にとって今年は意味深い年となった。2月にベルリン国際映画祭で監督賞を受賞したのに続き、9月にも『空き家』でベネチア国際映画祭の監督賞に輝いた。しかし、李丞涓(イ・スンヨン)のカムバック作品としても話題になった『空き家』は、韓国でのヒットには至らなかった。



 【11月】宋承憲(ソン・スンホン)、張赫(チャン・ヒョク)、ハン・ジェソクの兵役逃れが発覚して最終的に入隊した。来年にはソ・ジソプ、ウォンビン、 梁東根(ヤン・ドングン)、ヨン・ジョンフンらの俳優が入隊を控えている。

 11月29日に行われた第25回青龍映画賞に先立って開催されたペ・ヨンジュンが出席した手形モニュメントイベントが韓日両国で話題となった。このイベントへの参加を通じて約半年ぶりに公式の場に姿を現したペ・ヨンジュンの姿を一目見ようと、日本からは大勢の女性ファンが駆けつけ、韓日線の航空券が売り切れるほどの大盛況となった。

 【12月】海外のスターたちが相次いで来韓した。『ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12か月』のヒロイン、レニー・ゼルウィガーがプロモーションで来韓し、今年7月に在米韓国人のアリス・キムさんと電撃結婚したニコラス・ケイジも映画『ナショナル・トレジャー』のPRのために来韓した。

スポーツ朝鮮/キム・ソラ記者 soda@sportschosun.com
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