俳優の薜景求(ソル・ギョング)が韓流スターの仲間入りを果たした。
薜景求は6日、ソウル市内のシネマコンプレックスチェーンCGV龍山(ヨンサン)で行われた映画『力道山』(ソン・ヘソン監督、サイダス制作)のワールドプレミア試写会で日本メディアの好評を博した。
この日の試写会にはフジテレビ、日本テレビなど日本のテレビ局や新聞、雑誌など16社の取材陣50人が集まり、熱い取材合戦を繰り広げた。『力道山』のエグゼクティブ・プロデューサー、河井信哉が舞台あいさつで薜景求に向かって「これからはソル様の時代だ」と言うと会場はおおいに盛り上がった。
力道山の妻役を演じた女優の中谷美紀も「日本の韓流ブームはおしゃれで二枚目な人ばかりが人気だが、これからは薜景求さんのような演技派俳優の人気が上がればと思う」と薜景求を高く評価した。
試写会後の記者会見に出席した力道山の二男でプロレスラーの百田光雄さん(55)も「薜景求さんが20キロ増量するなどの苦労をして素晴らしい映画を完成させた。スクリーンの薜景求さんの姿が父に似ている。短期間にここまで体を鍛えたのはすごい」と絶賛した。
百田さんはまた「私が15歳の時に亡くなった父は、生前に男として生きる方法、けんかの仕方など、人生のすべてで絶対に他人に負けてはならないと教えてくれた。食事の仕方ひとつをとっても非常に厳しく、いつ茶碗が飛んでくるか分からないくらいに恐ろしかった」と当時を振り返った。
映画『力道山』は力道山の41周忌となる15日に韓国で公開され、日本では来年6月に公開される。