「1300万人という『太極旗を翻して』(日本タイトル『ブラザーフッド』)を観て下さった観客の皆さんの力だと思います」
今回の主演男優賞の受賞で青龍映画賞唯一の“グランドスラマー”(男優新人賞、人気スター賞、男優助演賞、主演男優賞)に輝いた張東健(チャン・ドンゴン)。
努力と運がなくては不可能な映画史に新たな1ページを加えた瞬間、 張東健は喜びを満喫しながらも他の大作を押し退けて賞を受賞できたのは、すべて観客の力だと謙遜を忘れなかった。それは映画『海岸線』、『友へ/チング』に続く3度目の男優主演賞への挑戦だった。
彼は必ず手に入れたかった賞だと告白した。「正直言って本当に受賞したいと思っていた賞です。手に入れたかったのはもちろんですが、他の候補の顔ぶれを見て厳しいかと思っていました。在り来たりの言葉ですが、これからも一生懸命にやれと下さった賞だと思っています」
受賞以上に注目を集めたと言っても過言ではないのが当日の髪型と引き締まった顔つきだった。
次回作『台風』で海賊役を演じるために髪の毛を伸ばして顔も引き締めた。当日、映画賞出席のために伸び放題になった髪の毛をまとめるために取った苦肉の策がオールバックだった。3人がかりで3時間かけて完成した“作品”だという。そして、痩せているほど役に合っていると言われ6キロを落としたが、大差がなかったため、最終的に9キロまで減量したと言う。
あまりにも若くして偉業を成し遂げたのではという声もあるが、97年のスクリーンデビュー以来、これまでに出演した作品は計11本。張東健は俳優人生の半分を映画に捧げ、これからも同じ道をまい進していくと語った。
『スポーツ朝鮮/チョン・ギョンヒ記者 gumnuri@sportschosun.com 』