紫雨林、軽快なサウンドの5thアルバムが好調

 紫雨林が約2年ぶりにリリースした5thアルバム『All You Need Is Love』が好評を博している。

 まず、ビジュアル面からして韓国を代表するロックバンドの名に相応しいスタイリッシュなスタイルを演出している。

 これまでにも4枚のアルバムやライブアルバム、ソロアルバムのすべてでその高い音楽性を認められたが、今回のアルバムではキム・ユナのボーカルと軽快なサウンドが絶妙にマッチしている。

 厳しい現実の中で生きていく人々に希望や愛を与えたいというコンセプトから、アルバムジャケットには明るいピンクが多様に使われている。



 12人編成のアシッドジャズバンド「Common Ground」が演奏を担当してキム・ユナが作曲したリードトラックの『ハハハソング』には勇気を与えるメッセージが込められている。

 紫雨林が今回のアルバムから初めて取り入れたイントロ『LUV PILL』はドラマーのク・テフンが作曲した。

 その他にもキム・ユナがキーボードを担当したり、メンバーの洗練された演奏力を遺憾なく発揮している。 
 もちろん今回のアルバムでも紫雨林の批判精神は健在だ。整形美人を批判した『シリコーンバレー』、叙情的なサウンドの『私たちに明日はない』、『広野』などの曲でお馴染みの紫雨林節を聴かせてくれる。

 4thアルバム以降に日本でアルバムをリリースしてツアーも行った紫雨林は、これまでにギターのイ・ソンギュとベースのキム・ジンマンが「Choco Cream Rolls」という別ユニットを組み、キム・ユナはソロアルバム『硝子仮面』をリリースするなど、メンバー各自の活動を通じてこれまで以上に成熟した姿を見せている。

 4thアルバムでミキシングエンジニアを務めた吉村健一が今回も参加して海外でレコーディングを行うなど、アルバムのクオリティーを高めた。

 MBCテレビの『水曜芸術舞台』、KBSテレビの『ユン・ドヒョンのラブレター』などの番組で久々に演奏を披露した紫雨林は、昨年は日本での活動のために行うことができなかった毎年恒例のクリスマスコンサートの準備に追われている。

スポーツ朝鮮/ファン・スチョル記者 midas@sportschosun.com
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c)Chosunonline.com>
関連ニュース