【動画】映画『私の頭の中の消しゴム』試写会

【動画】『私の頭の中の消しゴム』試写会

 アルツハイマーを素材にした純愛映画『私の頭の中の消しゴム』が25日午後、CGV龍山(ヨンサン)11で初の試写会を行った。

 試写会後に行われた記者会見で主演の鄭雨盛(チョン・ウソン)と孫芸珍(ソン・イェジン)は、「初めて完成した映画を観たが、頭の中が真っ白になった。何を話したらいいか分からない」と二人して上気した表情だった。この日、試写会場のあちこちではハンカチを目に当てる姿が見られた。

以下は一問一答。

―なぜこの映画を選択したか。

 「最後のシーンのためだった。そのシーンがこの映画への出演を決定付けた。今までの純愛映画とは差別化されたシーンだった。つかむことのできない希望に期待をかけるチョルスの姿に胸を打たれた。その瞬間にチョルスがスジンに投げかける言葉がどれだけ大切な大一言だろうか」(鄭雨盛)

 「アルツハイマー病という素材が独特だった。記憶を思い出すことができるということが、どれだけ大切なことか考えさせられた。スジンのさまざまな姿を見せなければならないと思って挑戦することにした」(孫芸珍)

―純愛映画に出演した感想は?

 「常に純愛映画には出演したいと思っていた。自分の20代を振り返って最も後悔しているのが純愛映画に出られなかったということだ。彼を演じながら今までの純愛映画に対する想いをすべてぶつけた。あとは観客がどう感じるかだ」(鄭雨盛)

 「私の場合はなぜ純愛映画ばかりに出るのかと聞かれるが、映画が終わったと同時に『今度は本当の愛とは何かを演じることができる』と新たな気持ちになった。恋愛演技は絶えず挑戦しながら完成されていくようだ」(孫芸珍)

―日本に早くから高値で販売されたが。

 「とても嬉しい知らせだと思った。値段のことはともかくとして、現地で公開されたら期待を裏切らない感動を与えることのできる映画になってもらうことを願うばかりだ」 (鄭雨盛)

―実際に恋人がアルツハイマーになったら?

 「チョルスがスジンに会いに療養院に行ったシーンの感情表現に凄く苦労した。その瞬間、自分が思っている愛の表現方法が突然頭の中に浮かんできてチョルスの感情を表現するのに邪魔するようだった。映画と同じ恋愛ができるかと聞かれても、それは分からない。簡単に答えられるような質問ではないと思う。それでも映画のように相手をあれだけ愛すことができたら、たぶん最後まで守ろうと努力するだろう」(鄭雨盛)

 「スジンとまったく同じように別れようとすると思う。最初は辛くても時間が経って病気が悪化してから別れたら、お互いにもっと辛いと思う。それよりも幸せな時に別れたほうがいいと思う」 (孫芸珍)

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