俳優の許峻毫(ホ・ジュノ/40)が事業家に転身した。
許峻毫は最近、「チャンガン・エンターテインメント」を設立して映画、ミュージカルなど、多くの文化事業をスタートさせた。
カリスマ溢れる俳優としても知られる許峻毫が、なぜ事業を始めるのかをインタビューした。
「完璧なものを作ってみたいという強い気持ちがあるからです」
ドラマでも映画でも時間や金銭的な理由で完成度の低い作品が制作されたことが多かったという意味だ。
「自分が果して視聴者や観客のためにどれだけ努力したのか」と自問しながら完璧な作品を作ることを決心して5年前から計画的に準備を進めてきたという。
「本当は有名な方が付けてくださった名前もあったのですが、責任感を持って働きたいと思って父の名前を社名にしました」という許峻毫。
「父が映画会社を作ろうとしたのですが、結局それを実現できずに亡くなってしまいました。私が父に代わって夢を叶えようと思いました」
すでに何本かの映画制作を構想中だが、まずは創作ミュージカル『ギャンブラー』の中国進出でチャンガン・エンターテインメントの名前を世間に広める予定だ。
今年の秋夕(チュソク/旧盆)連休に香港でミュージカル『ギャンブラー』の中国公演に関する事前準備を終え、来年4月には5か月にわたる中国ツアーを行うという。
「韓国にマダンノリ(広場で行われる伝統劇や民俗音楽)があるように中国には京劇があります。韓国でミュージカルが大衆化されたように中国でもその可能性は十分にあると信じています」
許峻毫はミュージカル『ギャンブラー』を通じて中国のミュージカル市場を開拓する夢を抱いている。
作品の発表と共にチャリティー活動も積極的に実践する。制作の規模にかかわらず、収益の10%をチャリティーに寄付することを決めた。最終目標はチャリティー財団を作ることだという。
また、経済的に厳しい俳優もバックアップする予定で、来年には父ホ・チャンガンさんの30周期追悼行事や俳優パク・ジュンギュの父、故・パク・ノシクさんの10周期追悼行事も行う計画だ。
「アメリカにはジョン・ウェインの名前の付いた道路がありますが、韓国では俳優が死んでも何も残りません。俳優は永遠であるべきでしょう」
新たな事業のために忙しいにもかかわらず、ファンのために今月16日からスタートしたKBS第2テレビの週末ドラマ『両親前上書』に父親役で出演している。
「自閉症の息子と優しい妻がいるにもかかわらず浮気をして…。
私が見ても本当に悪いキャラクターなので文句を言われる覚悟で演じています」