またもシンデレラ誕生? SBSドラマ『最後のダンスは私と一緒に』

 記憶喪失に陥った大企業の御曹司と田舎で逞しく暮らしている愛らしい女性の偶然の出会い。新たなシンデレラストーリーだ。

 SBSの新週末ドラマ『最後のダンスは私と一緒に』(土日午後9時45分)のあ轤キじと意図はシンプルだ。

 先代の復讐を誓う男性1人が加わって形成される三角関係にも、目新しさはない。しかし旧態依然とした枠の中でも、魅力ある台詞や俳優陣の生き生きとした演技がかみ合えば人気を集めることを、今年のヒットドラマが証明してきた。

 未来グループのカン・マンチョル会長の元を離れ、米国で写真を勉強していた息子のヒョヌ。カン会長が倒れたことを知り、急きょ帰国する。しかし実際はカン会長が主力事業部の化学分野を任せるため計画したことだった。

 事業に全く関心のなかったヒョヌは父と口論した末に家を飛び出し、路上で強盗に刃物で刺され、記憶を失ってしまう。

 江原(カンウォン)道のペンション「夢見る森」で父と2人きりで暮らしてきたウンスがヒョヌを発見し、家に連れて帰る。ヒョヌはチャンホと名づけられ、ウンスと恋仲になる。

 そんなある日、「ちょっと出かけてくる」と言って出て行ったチャンホは、初めて会った日のように忽然と消えてしまう。再び交通事故に遭ったチャンホは、以前のヒョヌに戻っていた。

 ヒョヌを演じるのは最近終了した『愛情の条件』に出演していたチソン、ウンスを演じるのは『ラビングユー』以来2年ぶりにドラマに復帰する歌手のユジンだ。

 『明朗少女成功記』のリュ・スヨンは未来グループの顧問弁護士を務めながら、一族の仇であるカン会長に復讐する機会を狙うチョン・テミンを演じる。

 演出は韓国のトレンディードラマの草分けとなった『嫉妬』をはじめ、『ひとつ屋根の下の三家族』『パイロット』などを手がけた李勝烈(イ・スンリョル)ディレクター。

 李ディレクターは「若い感覚のラブストーリーを描きたい」としつつ、「残酷な運命に翻弄される人間群像も盛り込むつもり」と話した。

チェ・スンヒョン記者 vaidale@chosun.com
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c)Chosunonline.com>
関連ニュース