ヨン様主演の『スキャンダル』、28日KBSで放送へ

 スティーヴン・フリアーズの傑作『危険な関係』(1988)をはじめ、何度も映画化されているピエール・コデルロス・ド・ラクロの原作小説『危険な関係』(1782)の舞台を18世紀の李氏王朝に移した時代劇映画『スキャンダル/朝鮮男女相悦之詞』(日本タイトル『スキャンダル』)が28日(火)、KBS第2テレビで午後11から放送される。

 『黄山平野』と共に昨年全国で300万人を超える観客動員を記録して「時代劇映画は当たらない」という業界の常識を覆した映画だ。稀代の浮気者チョウォン(ペ・ヨンジュン)、対照的な生き方をする2人の女性、チョ婦人(李美淑(イ・ミスク)扮す)とスク夫人(全度妍(チョン・ドヨン)扮す)の三角関係が映画の中心ストーリー。

 3人のキャラクターも個性的だが、3人のスターの演技対決も見どころの一つ。李美淑のカリスマ溢れる演技が目立つが、それでもペ・ヨンジュンはドラマスターとしての名に相応しい印象的なスクリーンデビューを飾り、全度妍も抑制されたキャラクターを好演した。

 この他にも徹底的した考証を通じた華麗なプロダクション・デザインや当時の雰囲気を漂わす単純ながらも効果的な音楽演出も映画の品格を高めている。残念なのは多くの日本の女性ファンに衝撃を与えたというチョウォンとスク夫人の熱い情事を十分に吟味できないという点だ。

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