「平壌(ピョンヤン)映画祭は商業主義的なハリウッドのアカデミー賞とは歴然の差があります。理想を持った祭典でアジアの誇りです」
第9回平壌映画祭(9月12日~20日)に参加した日本人監督の山本晋也さんは、在日本朝鮮人総聯合会の機関紙「朝鮮新報」の平壌支局記者とのインタビューで平壌映画祭を「アジアの誇り」と絶賛した。
23日、「朝鮮新報」のインターネット版によれば、山本さんは昨年に初めて朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)を訪問、北朝鮮の現実に対する日本メディアの報道がいかに歪曲されたものかを実感した後、北朝鮮の現実を伝えるために映画祭に出席したと説明した。
山本さんは「人間の主体性に焦点が合わせられている北朝鮮映画を観ながら映画に対する自分の観点が変わった」とし、「映画はただの娯楽ではなく人々の人生観を育てる教育の一環であることを改めて実感させられた」と語った。
山本さんはまた、平壌市民が映画に対する確かな見解を持ち、作品の分析も水準を満たしていると評価した。
「商業主義に陥っている日本では評論家も一般の人々も特別内容がない画一的な意見ばかり言うが、北朝鮮の人々は監督の私が驚くほどに映画に対する批評の目を持っていた」
山本さんはまた、「平壌市民から素朴ではあるが、多くの貴重な意見を得て、彼らの批評を通じて自分の作品に対して再発見することができた」と語った。
続けて山本さんは「北朝鮮の住民が映画狂いを自負する自分に劣らず映画好きだということを感じた」と語った。
最後に山本さんは「今後は北朝鮮に対する認識を変えるために多くの問題を人々に伝えていきたい」と語った。