『秋の童話』エジプトで大好評のうちに終了

 中東地域では初めて先月14日からエジプト国営テレビで放送がスタートしたKBSドラマ『秋の童話』(日本タイトル『秋の童話 ~オータム・イン・マイ・ハート~』)が第18話を最後に20日、放送を終えた。

 最終回の放送後、駐エジプト韓国大使館には現地の視聴者からの電話と電子メールが殺到した。同大使館によれば電話と電子メールが20日と21日の2日間だけに400通以上が寄せられた。

 ドラマの主人公をエジプトに招くことはできないかという問い合わせから、ドラマのビデオやサウンドトラックの購入方法といった質問に至るまで、問い合わせの内容も多種多様だった。また、ドラマの構成や出演者たちの演技、両国間の情緒の同質性や違いなどを比較分析する内容の電子メールも多数寄せられた。

 ある大学教授は大使館に送った電子メールで妻と高校生の子ども2人の家族全員が一緒に『秋の童話』を毎日欠かさず見たとし、ドラマに登場した出演者をエジプトに招くことを要望した。同教授は出演者を招待すれば両国の友好関係増進に大きく寄与できるはずだと付け加えた。

 ある女子大生は『秋の童話』を再放送してほしいと要望し、宋慧喬(ソン・ヘギョ)とウォン・ビンが出演している他のドラマも放送してほしいと意見を寄せた。

 インターネット環境が劣悪であったり、パソコンのない世帯が多い南部地域からは大使館に意見や感謝の手紙を送る視聴者も多かった。

 これまで韓国についてあまり知らなかったが、『秋の童話』を通じて「ピュアで美しい韓国や韓国人の姿を見た」というエジプトの視聴者の意見が大多数を占めた。視聴者らはまた、家族の絆や尊敬心など韓国人とエジプト人の価値観が非常に似ていることをドラマによって知ったと口を揃えた。

 エジプト国営放送を相手に5か月間におよぶ交渉の末に放送を実現させた駐エジプト大使館のイ・ギソク書記官は「文化交流が政治や経済交流に決して劣らないという事実が証明された。イラク派兵で韓国に対して否定的な認識が広まった状況での『秋の童話』の放送は最高の広報効果を発揮した」と述べた。

 同書記官は来月中旬から始まるラマダンが終わり次第、『冬の恋歌』(日本タイトル『冬のソナタ』)の全20話を放送することで国営放送のERTUと合意したと説明した。

 駐エジプト韓国大使館は今月19日、「アル・アフラム」などの日刊紙に大使館のホームページを公開して視聴者からの反応を募った。

 韓国大使館は視聴者から寄せられたメールや電話、ファックスや手紙などの内容を整理してERTU側にも伝える予定だ。

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