「これからが本番です。まだ第一歩を踏み出したところです」
映画『うちの兄』の公開(10月8日)を控えたウォン・ビン(27)が20日午後、初の試写会後にインタビューに答えた。
『うちの兄』は年子兄弟の葛藤と和解を描いた映画。ウォン・ビンは喧嘩番町の弟役を演じ、成績優秀な優等生の兄役の申河均(シン・ハギュン)と共演した。
「さらに演技に磨きがかかったのでは?」という記者の言葉にウォン・ビンは「まだまだこれから」と言う。ウォン・ビンは「まだ新人でこれからという気持ちで演技に臨んだ」と語った。
軍入隊についての質問には「子どもの頃から軍隊には必ず行くものだと思ってきたし当然行くべき。俳優としての未練や心配な面もあるが、軍隊での集団生活や他の面でも学ぶべきことがたくさんあるだろう」と語った。
▲「一番大変だったのは方言」=ウォン・ビンは今回の映画で最も苦労したことを問う質問にすぐさま「方言」と答えた。ウォン・ビンは江原(カンウォン)道の出身で、高校時代まで地元で暮した。映画やドラマで方言を演じたのは今回が初めて。
制作会社は方言の演技のために慶尚(キョンサン)道バージョンのシナリオをCDに録音し、このCDを使って慶尚道出身のマネージャーと釜山育ちの監督と集中的に方言の指導を受けた。「本当に大変だったが地道に努力するほかなかった」とウォン・ビンは言う。
▲「申河均は本当の兄のような先輩」=「河均さんは後輩がとても演じやすいようにリードしてくれる先輩です。いつでも楽しませてくれて呼吸もぴったりの先輩です」
兄役を演じた申河均とは『殺し屋たちのおしゃべり』(日本タイトル『ガン&トークス』)に続いて2作目の共演だ。
兄さんと呼ぶくらい親しい間柄だが、撮影は本当に静かに行われたという。
「二人とも無口なんです。私自身も無口で、河均さんも静かで、監督までも無口な方なので、現場はいつも静かでした」
▲「軍隊には行く」=最近、芸能人の兵役逃れが社会問題となっているが、ウォン・ビンは以前から「軍隊に行きたい」と発言してきた。
軍入隊に関する質問を記者がすると、彼は明るい笑顔で語りだした。
「本当に子どもの頃から軍隊は必ず行かなければとおもってきました。もちろん行きます。今までにも話してきましたし、そうするつもりです。もちろん未練や出てきてからの不安もありますが、軍隊に行って今までとは違うことを学べる点が多いと考えています。特別問題はありません」
ウォン・ビンは兵務庁からの入隊令状を待っている。今年の年末か来年初めには、通知が届く予定だ。しかし、まだ『うちの兄』の日本でのプロモーションが残っており、その間の他の作品への出演も検討している。
ウォン・ビンは「軍隊に行く前に一度ゆっくりと本でも思う存分読みたい」と語った。
▲「弟役を演じるのが好き」=ウォン・ビンは2男3女の末っ子だ。両親は江原道に住み、兄弟は全国に散らばっている。ウォン・ビンは『うちの兄』に出演したきっかけを聞かれると「家族のことを考え、正義感もあって、ピュアな面があって弟役だったのが決めてだった」と答えた。
「ドラマ『コッチ』で演じたミョンテ役の印象が良かったです。私が育ってきた環境や考え方が同じでした。そんな役をドラマではなく映画で自由に演じたいと思っていました」
ウォン・ビンは主人公でやんちゃなジョンヒョンとは似ている面が多いと語った。