オーストラリアの人々もビックリの超豪華アクション。
12日、オーストラリア・ブリスベーンの中心地。道路の両側には黄色いテープが張られ、警察が車の流れを止めている。
インカムをつけたスタッフたちが慌しく動き回り、撮影現場を見物しようと集まった人々を安全な場所に移動させている。
撮影現場にはジープなど数台の車が停められている。そのうちの数台はすでに衝突した跡がある。そしてハンドルは右ではなく左にある。
よく見ると車のナンバーもオーストラリアのものではなく、ニューヨークのものになっている。ニューヨークのイエローキャブも走っていてまるでニューヨークのようだ。すべての準備が整って監督の「キューサイン」を受けたスタッフが「アクション」と叫ぶと車が一斉に轟音を立てながら全速力で近づいて来た。
追われている車が歩道の新聞スタンドや露天商を次々と突き飛ばして辺り一帯を修羅場にする。そして「カット」という声と同時に見物客たちの拍手が沸き起こる。監督は車内に設置したカメラで撮影した映像を確認すると顔をほころばせた。
ドラマ『悲しい恋歌』(仮題)の予告編を兼ねたプロモーションビデオ(PV)の撮影現場だ。70億ウォン以上の制作費が投じられる超大作ドラマなだけに、PVにも約12億ウォンが投じられた。
主演の宋承憲(ソン・スンホン)、クォン・サンウ、金喜善(キム・ヒソン)が出演、チャ・ウンテク監督が手がけた超豪華版PVだ。
撮影シーンは宋承憲とクォン・サンウが悪党に追われるという部分。映画『マッドマックス』のアクションを担当したスタントチームが参加して今回のカーアクションを撮影した。近くで見守っていた宋承憲、クォン・サンウ、金喜善の3人も驚きの声を上げていた。
オーストラリアでも滅多に見られないアクションシーンの撮影には現地メディアが多数訪れ、制作陣へのインタビューや見物客に感想を問うなど詳細にわたって取材をした。
現地の人々に今回の撮影がドラマPVのために行われたことが知られると「超大作映画のロケかと思った」と驚きの様子を見せた。
韓国での撮影分とオーストラリア・シドニーでの撮影分を編集して25分の超大作PVになる予定。曲も4曲が選曲された。
今までのドラマにはなかった規模の制作費が投じられ、アジア全体でのヒットを狙う。
すでに日本、中国などのアジア各国からの関心が集中している『悲しい恋歌』は10月初めから今回撮影されたPVが公開され、本格的な撮影に突入する予定だ。
『スポーツ朝鮮/クォン・イナ記者 indyk@sportschosun.com 』