コラボアルバムを制作するユ・ヨル&倉本裕基

 『Yoo Yeol Sings Yuhki Kuramoto』

 歌手のユ・ヨル(43)が日本のピアニスト倉本裕基(53)の曲に歌詞を付けて歌うアルバムのタイトル(仮題)だ。

 倉本の叙情的なピアノは1998年に初めて韓国に紹介されてから多くのファンを増やしている。昨年1年間に芸術の殿堂で行われた全公演のうち有料観客占有率が最も高い91%を記録するほどだ。

 今月8日に行われたKBS第2FMの番組『ユ・ヨルの音楽アルバム』10周年記念公演に倉本裕基が招待された。リハーサル終了後、控室で二人にインタビューした。

 「これまで来韓公演のたびに私の番組に来て頂きました。そのうち倉本さんの曲に歌を付けたらいいなと思うようになりました。昨年からさっそく私のアルバムを送ってリリースに関して話し合ってきました」(ユ・ヨル)

 「ユ・ヨルさんがすばらしい歌手だということはすでに知っていました。私はピアニストなので今回のアルバムがうまく完成するかとずいぶんと悩みました。でも、ユ・ヨルさんのために新たに曲を書くつもりでやってみることにしました」(倉本)

 現在二人は3曲を完成させ、盧英心(ノ・ヨンシム)、ユン・ジョンシン、オ・ヒョンランがそれぞれ叙情的な歌詞の曲を作り、その歌詞の雰囲気に合わせて倉本が作曲した。

 8日の公演でユ・ヨルはさっそく倉本が作曲した『プレゼント』を披露した。このアルバムのプロデューサーを務めたイ・ドゥホン(元「五本指」リーダー)は「初めは倉本さんの過去の曲60%、新曲40%の割合で構成しようと思ったが、新曲がとてもよかったのでもっと増やす予定」と語った。倉本の過去の曲からは『ロマンス』『Nostalgic Affection』などの10曲が候補に挙がった。

 「ユ・ヨルさんは自分の音色がはっきりしていながらも多くのスタイルに対応できるようです。私の曲は非常に叙情的なのですが、ユ・ヨルさんの声や唱法とよく合うようです」(倉本)

 「実は今回のアルバムはイ・ドゥホンさんのアイデアでした。申英玉(シン・ヨンオク)さんとシークレットガーデンも参加しました。倉本さんの曲からは自然と時間の中で泳いでいるような感じを受けます」(ユ・ヨル)

 ユ・ヨルはこのアルバムの他にも自身のレーベルで他のアーティストと倉本のコラボアルバムのリリースも計画している。現時点ではシン・スンフンと倉本のコラボレーションが最も有力だ。

 「韓国の有名アーティストと韓国で愛されている私が一緒に出したアルバムだから話題になりますよね?ピアノとピアノが出会うより、ピアノとボーカルが出会ったほうが似合うようです。まるでビビンバとコチュジャンが出会ったようです。『Yoo Yeol Sings Yuhki Kuramoto』ではとても長いので、『Yoo Yeol Sings Yuhki 』というのはどうでしょうか?」

 韓国の多くを理解してハングルも少し読み書きできる倉本の説明だ。

 倉本は「あまりにも意気投合しても問題です。ユ・ヨルさんが美人と会ったら何か問題が起こるのでは?まあ、私と会ったのですから何も問題はないでしょう」と冗談を言って周囲を笑わせた。

 ユ・ヨルと倉本のコラボレーションアルバムは来年のバレンタインデーにリリースされる予定だ。二人とも圧倒的に女性ファンが多いからだ。

韓賢祐(ハン・ヒョヌ)記者 hwhan@chosun.com
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