「『冬の恋歌』(日本タイトル『冬のソナタ』)はNHKがハリウッド作品からから脱却する契機となった」
最近訪韓してKBSを訪問した日本の海老沢勝二NHK会長はインタビューで『冬の恋歌』を絶賛した。しかし、同時に韓国ドラマが解決すべき課題も提示した。
海老沢会長は特に『冬の恋歌』がNHKに世界各国の多様なドラマに目を向ける機会を作り、「これまで米国のドラマを中心に紹介してきたNHKに世界にはレベルの高いドラマが数多く存在するということを教えてくれた」と称えた。
会長はまた「『冬の恋歌』の地上波での放送は終わったが、その熱気はいまだに冷めていない」と3、4月に主演のペ・ヨンジュン、崔志宇(チェ・ジウ)、尹錫瑚(ユン・ソクホ)監督に感謝状を贈呈したのは、こうした反響の大きさに対する感謝の意味だったと説明した。
特に記者の関心を集めたのは『冬の恋歌』の人気の秘訣に対する海老沢会長の分析。海老沢会長は「日本では1950~1960年代に純愛ドラマや映画が高い人気を集めた」と前置きをして「その後は純愛を扱ったドラマや映画が極端に減ったが、『冬の恋歌』が中年女性の純愛に対する幻想を満たしてくれた」と語った。
海老沢会長のこうした分析は『冬の恋歌』に対する賛辞であると同時に中年女性を中心としたファンが大部分を占めているという限界を示している。
これからの韓国ドラマは『冬の恋歌』の成功に満足せず、ハリウッドとの差別化を図り、多様な年齢層にアピールできるドラマ制作に力を傾けるべきだろう。
『スポーツ朝鮮/イ・チャノ記者 hahohe@sportschosun.com 』