映画『空き家』で第61回ベネチア国際映画祭の監督賞を受賞した金基徳(キム・ギドク)監督が13日午後、帰国した。
金監督は仁川(インチョン)空港でインタビューに応え「予想しなかった大きな賞を受賞してうれしい。海外での韓国映画に対する認知度が高まり、韓国映画が多くの可能性を持っていると認められたようでうれしい」と帰国の感想を語った。
金監督は「韓国では(私の映画が)極端と言われるが、外国ではそういった偏見がない。また、低予算でトップスターが出演していない映画はつまらないという認識があるが、今回の受賞がそういった認識を改善するきっかけになることを願う」と自分の映画に対する再評価を期待した。
金基徳監督は「映画を観た審査委員から『すべての映画とは異なり唯一イメージだけでストーリーが展開する映画』と評価された。海外では評論家や審査委員のみならず、一般の人々も私の映画に関心を持ってくれて幸せだった」と語った。
空港には映画界の関係者の他にファン40~50人が出迎え、花束を渡すなどして金監督のベネチア映画祭の監督賞受賞を祝った。