李丞涓(イ・スンヨン)主演、金基徳(キム・ギドク)監督の映画『空き家』がベネチア映画祭に今年から新たに設けられた「Film Sorpresa」の資格でメーンコンペティション部門に出品された。
ベネチア映画祭側は5日午前、金贒ソ監督側に『空き家』が今年初めて導入されるこの部門の上映作として確定したと伝えた。
金基徳監督のベネチア出品は2000年の『島』、2001年の『受取人不明』に続いて今回で3回目となる。これによりメーンコンペティション部門に出品された韓国映画は林権澤(イム・グォンテク)監督の『下流人生』を含めて2本となり、最高賞の「金獅子賞」を目指す作品は22本となった。
「Film Sorpresa」部門はマルコ・ミュラー執行委院長がロカルノ映画祭の執行委員長時代に取り入れた特別イベントで、ベネチア映画祭では今年初めての試みとなった。映画祭の執行委員会は公式サイト(www.labiennale.org)の上映作リストにも掲載しなかったのをはじめ、監督側にも一切の情報を伝えないなど、開幕直前まで発表を極秘にしてきた。
『空き家』は金監督11作目の映画で、暴力的な男によって監禁された無気力な女の物語が描かれている。また、撮影は11日間で行われ、「慰安婦ヌード」で非難を浴びた李丞涓の復帰作としても注目を集めた。金監督と主演の李丞涓、ジェヒは6日に現地に向かい、7日に開かれる記者会見と公式上映会に出席する予定だ。