スタイル一新の「LOVeHOLiC」が2ndリリース

 カン・ヒョンミン、イ・ジェハク、ジソンの3人がメンバーの「LOVeHOLiC」の2ndアルバムは今年の下半期に最も期待されるアルバムの1枚だった。そのアルバムがついにリリースされたが、星の数で評価するとすれば、作品性に星2つ、大衆性に星3つ、そして満足度は申し訳ないが星1つとしたい。

 「LOVeHOLiC」のニューアルバム『Invisible Things』はカン・ヒョンミンとイ・ジェハク、ジソンがソロ活動をして、このアルバムを作るために集まったという印象を与える。カン・ヒョンミンの曲からはソフトで浮遊感のあるイメージ、イ・ジェハクの曲からはレディオヘッドやスマッシング・パンプキンズのような印象を受けた。これが前回までのアルバムで感じられた印象だ。

 そして、カメレオンのようなジソンのボーカルはニューアルバムでも相変わらずオーラを放っているが、さまざまなカラーを持っているということは、自分だけのカラーを持っていないという解釈もできる。

 イ・ジェハクが作曲した1曲目の『Magic』はまさにショッキングそのものだ。「遊びに来て」「あれこれ話して笑ってみよう」などと歌っていたバンドのアルバムの1曲目にしては非常に重すぎる。当然、「LOVeHOLiC」をポップバンド程度に考えていた人が聴けば大きな違和感を覚えるだろう。

 リードトラックで2曲目に収録されている『Sky』は「どういう曲を作ればヒットするかを分かっている」カン・ヒョンミンならではのパワフルなメロディーがふんだんに盛り込まれている。そのサウンドにジソンのボーカルが絶妙に絡み合うこの曲がヒットするのは確実だろう。しかし、「LOVeHOLiC」に求めるものはヒットするとか、そういう次元のものではないのだ。

 カン・ヒョンミンとイ・ジェハクの二人が、アルバムの最初で飛ばしすぎてしまったために、後半の曲になるほどに印象が薄くなり、深い感動を与えることに失敗している。あまりにも多くの期待をし過ぎてしまったからだろうか…。13曲目の『My dear..』を聴いた時にはCDをプレイヤーから取り出して本当に「LOVeHOLiC」のアルバムか確認してしまった。「CLAZZIQUAI」のアルバムだと錯覚してしまったからだ。

韓賢祐(ハン・ヒョヌ)記者 hwhan@chosun.com
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