MBCテレビのドラマ『皇太子の初恋』(日本タイトル『いつか楽園で!』)が全18話で終了することが決まった。同局は11日、当初20話が予定されていた『皇太子の初恋』の2話を減らし、全18話で終わらせることを決定した。しかし、最終回は予定通り26日に放送される。
理由は18、19日にアテネ五輪の中継があるためだという。
MBCドラマ局の李在甲(イ・ジェカプ)局長は「五輪中継のために一週間放送をずらし、予定通り26日に最終回を放送する。9月1日からは後続ドラマ『アイランド』がスタートする。9月からそろって新しいドラマ3本をスタートさせるための措置」と説明した。つまりは事実上の早期終了というわけだ。
李ドラマ局長は突然の終了でドラマの展開上に無理があるのではという指摘に対して「五輪中継の編成を行う時点から可能性が早期終了の話があったため、毎回いくつかのエピソードをカットしてテンポよく進めてきた」と答えた。
表面上は五輪中継のためだと主張しているが、実際には視聴率の低調ぶりと間接広告などに対する批判的な世論のためのようだ。
MBCの関係者は「実際に視聴率が高かったら今回のような結果になっただろうか」と打ち明けた。
『皇太子の初恋』は車太鉉(チャ・テヒョン)と成宥利(ソン・ユリ)が出演したのに加え、海外の有名リゾート地を背景に異国的な風景を演出し、スタート時には20%を超える視聴率を記録するなど話題となった。
しかし、新鮮味のない素材とまとまりのない出演者たちの演技、度の過ぎる間接広告の多さなどが視聴者を飽きさせ、回が進むごとに視聴率は急落していった。今月5日にはKBS第2テレビのドラマ『フルハウス』が33.0%(TNSメディアコリア調査)の高視聴率をマークしたのに対して『皇太子の初恋』は13.9%にとどまった。
また、10日には放送委員会から間接広告が多いという理由で「番組関係者の懲戒」処分まで受けた。
このニュースを知った視聴者らは同ドラマのホームページの掲示板に「視聴率によって回数を増やしたり、減らしたり勝手にしてきた仕打ちだ」「今まで楽しんで見てきた視聴者を無視した行為」など、同局の視聴率に左右された番組編成に抗議する書き込みをしている。