なぜ頻発するのか?芸能人の死亡事故

 芸能人の安全対策に再び赤信号が灯った。

 9日、スーパーモデルのオ・ジヘが仁川(インチョン)市・席毛(ソクモ)島沖で海に溺れて死亡し、今日11日には人気グループ「WANTED」のメンバー、ソ・ジェホが交通事故で死亡するなど、芸能人の死亡事故が相次いでいる。

 芸能人の事故のほとんどは個人的なものよりも仕事上の事故が圧倒的に多いのが特徴。特に夏になると歌手や芸能人の事故が相次いで起こる。

 歌手の場合、過密なスケジュールを消化するために無理な移動をすることが多い。歌手の移動で使われる車両は移動時間が多いため、どうしても車内の空間の広いものが多く使われる。

 特に事故は深夜の時間帯に集中している。夜間の時間帯に移動するのは、この時間を使って車内で休むことができ、宿泊費が節約できるからだ。

 問題はドライバーが昼間も他の芸能人の移動のために運転をしているため、居眠り運転をする可能性が非常に高いということだ。ドライバーは「移動時間以外にもやる仕事が多く、地方への移動の際には睡眠を取る時間がほとんどない。少しでも休もうとすれば、先輩たちから怠けていると一喝される」と言う。

 ほとんどが零細の国内の芸能プロダクションは、ドライバーとマネージャーを別途に雇うケースは稀なのが実情。

 交通事故だけが芸能人が心配しなければならないことではないが、車両での移動がほとんどを占めるのが実情であるだけに、芸能人とマネージャー、そして移動を共にするスタッフが事故に遭い、「偶然」や「不運」という言葉だけで片付けられるのは、あまりにも悲しすぎる。

スポーツ朝鮮/ソン・ウォンソプ記者 five@sportschosun.com
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