ソウルの代表的な観光コースとなっている明洞(ミョンドン)は“ヨン様通り”といっても過言ではない。
明洞から小公(ソゴン)洞にあるロッテ百貨店周辺の露店や商店には、ヨン様をはじめとする韓国の人気芸能人グッズが陳列されており観光客の視線を集めている。
大型ブロマイド、ポケット写真、マグカップ、クッション、キーホルダー、携帯ストラップ、うちわ、卓上時計、『冬の恋歌』(日本タイトル『冬のソンタ』)DVDセットなど、ペ・ヨンジュンや韓流スター関連のグッズで溢れ返っている。
価格は1000ウォンのブロマイドをはじめ、2~2万5000ウォン程度のクッション、マグカップ、大型ブロマイドなどバラエティーに富んでいる。
外国人、中でも日本人観光客が多く訪れる明洞は最近、ペ・ヨンジュンの人気上昇と共に街の雰囲気全体ががらりと変わった。
小さな商店からメガネ店に至るまで、ペ・ヨンジュンのポスターやブロマイドが貼られているのは当たり前となっている。
明洞から南大門(ナムデムン)にかけて歩いてみても同じだ。
ペ・ヨンジュンで一山当てようと考える商人たちの熱気で溢れ返っている。
グッズが売られている芸能人の顔ぶれも多彩で、ペ・ヨンジュンをはじめ、崔志宇(チェ・ジウ)、パク・ヨンハなどの『冬ソナ』出演者はもちろん、映画『太極旗を翻して』(日本タイトル『ブラザーフッド』)のウォン・ビンと張東健(チャン・ドンゴン)、安在旭(アン・ジェウク)、神話などの韓流スターに至るまで、多くの芸能人グッズが売られている。
日本人観光客が降り立つ仁川(インチョン)国際空港もペ・ヨンジュン関連のグッズで溢れている。
最近、ドラマ『冬の恋歌』のロケ地として人気の江原(カンウォン)道・春川(チュンチョン)も日本人観光客にとって必須のコースとなっている。
「仁川国際空港→明洞→南大門→春川」というコースは、日本のヨン様ファンにとっては定番となりつつある。
しかし、実際の販売実績は期待ほどではないようだ。日本国内でもまったく同じグッズを手に入れることができることから、すでに飽和状態になっているためだ。
乙支路(ウルチロ)入口にある露天商の店主は「ヨン様ファンの日本人観光客が多いのは確かだが、どこでも同じものを売っているのだから高が知れている。それでなくても最近の暑さで昼間の人通りが減っているのだから商売的に厳しいのは変わらない」と話した。