崔志宇(チェ・ジウ)の公式ホームページ「スタージウ」に面白い内容の文章があった。
「今月22日に日本の小泉首相を表敬訪問した崔志宇の手を握っていた時間は10秒。その他の人と握手をしていた時間は2秒」
小泉首相の崔志宇に対する歓迎ぶりはこれだけではなかった。
「いい温泉があるから紹介したい」といった発言から、「崔志宇さんが出演するドラマなら日本での撮影には支援を惜しまない」といった積極的な発言まで飛び出した。
崔志宇は「気さくな近所のおじさんのようでした。予定の時間をオーバーしてまでお話しをしてくださいました」と嬉しそうに語った。
一本のドラマがここまで大きな話題になるとは崔志宇もまったく予想していなかった。『冬の恋歌』(日本タイトル『冬のソナタ』)の人気のおかげで彼女は「韓日友情年2005」の広報大使に任命され、首相官邸にまで招待された。
“ジウ姫”という愛称も付けられ、CM出演のオファーも相次いでいる。
30日に公開された映画『誰にでも秘密はある』(張賢洙(チャン・ヒョンス)監督、テウォンエンターテインメント制作)で大胆に変身した崔志宇に日本でのエピソードを聞いた。玄海灘の向こうでVIP待遇を受けてか、よりいっそう美しくなったように見えた。
-日本のファンに人気なのはなぜだと思いますか?
「ドラマの中で演じたピュアなイメージのためでしょう。記者会見で必ず最初に出る質問が『ドラマの涙シーンは本当に泣いているのか?』というものでした。どうしてそんなに泣けるのかと何度も聞かれました。それと身長が高いこともよく言われました。あるテレビ番組では私が日本に到着した時の映像を流しながら『崔志宇、身長174センチ』というスーパーが大きく出ていました。ファンの方も韓国と同じで主婦の方が多かったです」
-男性ファンではなくて?
「韓国でファンクラブのイベントを開いても男性はたった一人しか来ません。日本でも女性ファンの方が圧倒的に多いですね。日本のプロダクション関係者が『ここでは主婦がいてこそやっていける』と言っていました」
-映画『誰にでも秘密はある』が日本で公開されたらファンは驚くのでは?
「すでに韓国のファンの反応がものすごいです。ちょっと過激すぎましたかね?(周囲にいたマネージャーたちも深く頷いていた)。映画の公開前からキム・ヘスさんと比較されて随分とプレッシャーになりました。大胆な露出シーンを期待して映画を観たファンはがっかりするでしょう」
-事前にプロモーションで言われていたよりもだいぶ控えめでしたが。
「どこからどこまでを脱ぐみたいなガイドラインがあったわけではありません。露出の度合いよりも“ソニョン”というキャラクターの感情を表現することが何よりも難しかったです。見方によってはぶりっ子だと言われそうだし、大げさに演じれば真面目なイメージが壊れるしで大変でした。李炳憲(イ・ビョンホン)さんとのベッドシーンは、思ったよりも難しくありませんでした。最初から背中はすべて見せる予定でしたが、肩までしか映っていなかったので、むしろがっかりしました」
-過激な言葉遣いのシーンが印象的でしたが。
「実はあのシーンはけっこう期待していたんです。普段、あんなことを言う機会なんてそうないじゃないですか。撮影前、本当に一生懸命練習をしました。心の中では何気にNGが出ることを願っていましたが、一度でOKのサインが出ました」
-撮影中は共演した秋相微(チュ・サンミ)さんやキム・ヒョジンさんに相当なライバル意識があったと聞きましたが。
「そんなことないですよ。むしろ炳憲さんが仲間はずれになるくらい仲が良かったです。女同士ということもあって一緒に出かけたり、お茶を飲みながらおしゃべりをしたり、とても楽しく撮影することができました。もちろん映画の中ではライバル同士でしたが・・・」
-映画に登場するような完璧な男性についてどう思いますか?
「好きではありませんね。あまりにも完璧だと疲れそうです。せっかく恋人に会っているのに緊張するのは嫌ですからね」
-それなら、ズバリ理想のタイプは?
「子どもの頃はルックスを重視していました。うまくは言えませんが、恋愛に対してわがままだったようです。愛情を注ぐよりも愛情を注がれることに慣れているからでしょう。年を取るほどに尊敬できるような男性が理想ですね。相手に対する思いやりがあることも大切だと思います」
-映画のタイトルのような“秘密”はありますか?
「秘密は言ってしまったら、秘密である意味がなくなるでしょう。秘密が多い人は何となく嫌ですね。隠し事はいけませんし嫌いです。すべてをオープンに話せる友達が何人かいます。あまりにもすべてをオープンにする必要まではありませんが、芸能人だからといってベールに包まれて暮すのは私には合いません」
-今後の予定は?
「まだ地域は決まっていませんが、来月からアメリカに短期留学に向かいます。昨年はサンフランシスコに行ったので、今回は他の地域に行ってみようと思います。
一カ月半くらい滞在して英語と日本語を学ぶつもりです」