人気ボーイズグループ「神話」のリーダー、チョンジンの父、チャーリー・パク(49/本名:パク・ヨンチョル)が正式に歌手デビューした。
世間からは息子が人気スターだから便乗して芸能界入りするのではと言われているが、本人に会ってみれば「父あっての息子」ということを実感するだろう。
歌、ダンス、楽器演奏、演技に声優顔負けの美声など、チャーリー・パクの驚異的な才能は、どうしてもう少し早く芸能界デビューしなかったのかと聞きたくなるばかりだ。
子どもの頃、小さなレコード屋から流れてくるジャズに魅せられミュージシャンになることを決心したチャーリー・パクは、中学に入学したと同時にクラリネットとサックスを習い始めた。
一方では俳優になる夢も捨てなかった。高校3年生の時だった。彼は韓国、香港による合作映画の俳優オーディションに見事合格したが、頑固な父親に強く反対された。
一時は家出もして反抗してみせたがまったく効果はなかった。結局、両親の意志に従って暮らすことになった。
しかし、デビューしたいという感情はそう簡単に抑えることはできなかった。以降、さまざまな学校を転々としながらダンスを学び続けた。演技に対する夢は演劇の舞台で叶った。80年代初め、現代劇会の『篭城』などに出演した。
軍除隊後には夜の舞台のダンサーとして働いた。チャーリー・チャップリンのように華麗なタップダンスを披露したりもした。“チャーリー‘という芸名もこの時付けられたものだ。
息子のチョンジンが思春期を迎え、彼はすべてを整理して音楽学校を開いた。チャーリー・パクは息子とタバコを吸ったり、酒を飲み交わすなど、開放的な教育をした。しかし、節度と礼儀だけは厳格に守らせた。
CMにはすでに何本か出演しており、SKテレコム、農心(ノンシム)などのCMモデルとして活躍した。
チャーリー・パクは安養(アニャン)市内で経営していたビアホールを閉め、歌手デビューのために準備を重ねてきた。
リードトラックの『カサノバの愛』は情熱的なラテンのリズムと大衆的なメロディーがマッチした曲で、チョンジンとデュエットした『父の父』は、聴くほどに親子の愛情が感じられる曲だ。