ライブハウスでの公演に魅了されたソン・シギョン

 「小さな会場で公演をすると以前には見えなかったものが見えてきます」

 最近、すっかりブラウン管から姿を見せなくなった歌手のソン・シギョン。先月からデビュー以降、初めてとなるライブハウスでのコンサートにすっかり魅了されている。

 1000~2000席を超える会場のステージで何度も公演を行ったが、オーディエンスの表情まではっきりと見えるライブハウスでのステージは、本人にとって新鮮そのものだった。

 ソン・シギョンの所属事務所は最近、電話が不通になった。

 8月10日から14日まで、ソウル市・大学路(テハンノ)のライブ劇場で開かれるソン・シギョンのアンコールコンサートのチケットが、発売当日にソールドアウトになり、チケットを求めるファンからの問い合わせの電話が殺到したからだ。

 アンコールコンサートを開催するのも、今年の5月末から一カ月間にわたって同会場で行われたコンサートのチケットがすべてソールドアウトになり、ファンから「席が少なすぎてチケットが手に入らない」といった抗議の電話が所属事務所に殺到したためだ。

 今年5月にチェ・ソンウォンのヒット曲『済州島の青い夜』をリードトラックに収録したアルバムをリリースして以降、テレビやラジオなどでのプロモーションなしに行ったコンサートだっただけに、ソールドアウトの知らせを聞いたソン・シギョン自身が一番驚いたという。

 「日本のファンが週末ごとに30人ほど会場に足を運んでくれるのを見て、さらに驚きました。衛星放送で『済州島の青い夜』のプロモーションクリップを見てソウルまで来られたと聞きましたが、本当にすごいと思いません?」

 今回の公演はまた、今までのイメージを一新する大きな役割も果たした。ソン・シギョンは今回の公演で「演歌メドレー」を歌ったり、ギャグパロディー、ダンスなども披露した。

 今年の冬まではカバーアルバムでの活動を続ける予定のソン・シギョンは、すでに『香る追憶』を後続曲に決めている。ニューアルバムは11月のリリースを予定しているという。

 「以前に米国の大学バスケットボールを観戦した時、マイケル・ジョーダンと一対一で対戦する幸運を手にした選手の表情が今でも忘れられない」というソン・シギョンは、「もし同じようにスティービー・ワンダーと共演できるとしたら、僕も同じ表情をするでしょう」と語り、小さな会場での公演をすっかり満喫しているようだった。

スポーツ朝鮮/ソン・ウォンソプ記者 five@sportschosun.com
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