恋愛ドラマの常連としてソフトなイメージが定着している宋承憲(ソン・スンホン/28)が、23日に公開される映画『あいつは格好よかった』で反抗的で喧嘩早いチ・ウンソン役を演じてイメージチェンジを図る。
宋承憲はこの映画で表面上は強がっているが、内心ではエイズで失った父親のために幼少時代をいじめられて孤独に過ごした影を持ったキャラクターを演じている。
エイズが韓国映画の素材として扱われたことも珍しい。
ネット小説家のクィヨニ(本名:イ・ユンセ)の同名小説を原作にしているこの映画は、平凡な女子高生のハン・イェウォン(チョン・ダビン)と長身の美男子で喧嘩が得意な男子高校生のチ・ウンソンとの恋愛ストーリーを描いている。
宋承憲は十代の女子中学生や女子高生たちが憧れる挑戦的で反抗的なキャラクターを描くこの映画が制作されるという話を聞いて、すぐさま主演を引き受けたいと自ら映画会社に出向くなど、積極的な姿勢を見せたという。
自分の実際の年齢よりもずっと若い高校生役を演じることに難しさを感じないかという質問に「原作がともかく有名なのでプレッシャーを感じるが、どの側面から見ても同情したくなるようなキャラクターで、監督と相談しながら一生懸命演じた」と語った。
宋承憲は徒党を組んで暴力を振るったり、酒を飲んだりする映画の主人公とは違い、高校時代はおとなしく過ごしたという。
宋承憲は「この映画のテーマを聞かれた時が最も困る。世の中には作品性のある真面目な映画も必要だが、観客の興味をひくような愉快に見ることのできる商業的な映画も必要だと思う」と語った。