ドラマ『パリの恋人』のヒットで人気爆発の朴新陽

 朴新陽(パク・シニャン)人気が嵐のように吹き荒れている。朴新陽がビッグスターの不在に喘ぐ芸能界に新たな活力を吹き込んでいる。

 SBSテレビの特別企画ドラマ『パリの恋人』で財閥の御曹子、ハン・ギジュを演じて『私の心を奪ってみて』以来6年ぶりにドラマ復帰した朴新陽が、妻子持ちの芸能人としては珍しく高い人気を集めている。

 人気ドラマはスターを生み、映画よりも影響力がある。今年すでに『バリで起こったこと』のチョ・インソン、ソ・ジソプ、『天国の階段』のクォン・サンウなどが40%の視聴率を超えるドラマ人気と共にトップスターとなったが、朴新陽の場合はこれらのケースとは異なる側面がある。

 長年にわたって俳優として演技の経験を積んできただけに、CMや一本のドラマでスターになったようなタレントとはまったく次元が異なるのだ。


 朴新陽人気の波及効果は、第一に優れた演技力が土台となっている“俳優としての再発見”にある。こうした影響を受けて朴新陽の旧作が再び注目を浴びている。

 恋愛演技の真髄を見せた98年の映画『約束』や今年4月に公開された『犯罪の再構成』はネット上で「必見映画」と言われている。友情出演した『逹磨よ、ソウルに行こう』も朴新陽が登場する2分のシーンのためだけに7000ウォンの入場料を投資する女性ファンが続出しているほどだ。

 朴新陽がモデルを務めるLGファッションの「マエストロ」は、カタログがすべて在庫切れとなっている。熱心なファンはすでにネット上でこれらの画像を使ってフラッシュ映像を作るなど、同社の「マエストロ」は絶大な広告効果を生み出している。

 このため広告業界でも朴新陽人気は爆発的だ。所属事務所には10社以上からCM出演のオファーが相次いでいる。自動車会社の社長役で出演しているだけに自動車のCMはもちろん、ハンバーガーのCMに至るまで、朴新陽のドラマでのイメージを活用しようと多くのオファーが殺到している。

 何よりも朴新陽にはねかえって来るものは、大衆性が確保されたなど、俳優として役の幅が広がったということ。



 朴新陽のマネージャーを務めるサイダスHQのキム・サンヨン理事は「まず海外への進出がスムーズに進められるようになった。新陽さんは以前から海外進出のために英会話などの準備を進めてきたが、より機会が増えたようだ」と語った。

 同理事はまた「まだ『パリの恋人』以降に出演する作品は決まっていない。あまり多くの作品に出演するようなスタイルではないからだ。ドラマが終われば本来の自分の姿に戻るようだ。

 それでもドラマを通じて新しいキャラクターを演じることができるのは、朴新陽さん本人も満足しているようだ」と話した。

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