今年で8回目を迎える富川(プチョン)ファンタスティック映画祭が15日から24日まで、10日間の日程で開催される。昨年より上映数が大幅に増え、世界32カ国、261本の長編、短編映画が上映される。
オープニング作品は“度を越した恐怖は笑いを誘う”という言葉がぴったりなホラー映画を手がけてきたスチュアート・ゴードン監督の『King of the Ants』、クロージング作品は『悪夢』(日本タイトル『友引忌 -ともびき-』)、『フォン』(日本タイトル『ボイス』)などのホラー映画を専門に手がけてきたアン・ビョンギ監督の『分身娑婆』。
コンペ部門の「富川チョイス」に出品された静かな都市の暴力的な住民の話を描いた『茶の味』(石井克人監督)、間違えてクモを飲み込んでしまった主人公が登場して今までのアクション映画の概念を覆す『Gagamboy』(エリック・チャールズ・マッティ)も注目の映画だ。
B級映画マニアにはお馴染みの映画『悪魔のいけにえ』で知られるトビー・フーパー監督の『ツールボックス・マーダー』、70年代に青少年の心の琴線にふれた『Susanna』、武侠の伝説的映画『流星蝴蝶剣』なども上映される。
米国のスプラッター映画製造工場といわれる「トロマ・スタジオ」の30周年回顧展、スプラッターマニアを唸らせるドイツのユルグ・ブットゲライト監督特別展、無声映画時代のアニメを紹介する「日本アニメの源流」といった多くの特別展が開かれる。詳細日程などは同映画祭のホームページ(www.pifan.or.kr)で。