崔仏岩(チェ・ブラム/64)が故・鄭周永(チョン・ジュヨン)現代(ヒョンデ)グループ名誉会長とのエピソードを紹介して故人の素朴だった人生について語った。
MBCの大河ドラマ『英雄時代』で鄭周永会長をモデルにしたチョン・テサンの老年時代を演じた崔仏岩は先月30日、『英雄時代』の試写会で「会社を率いて何百億という事業をブルドーザーのごとく推し進めたが、故人の私生活は非常に質素だった」とエピソードを公開した。
鄭会長と山登りに行った時のこと。山登りの後には食事と共に酒を飲むのが慣例となっているが、鄭会長は「昼間から酒とは何事か」と、そのまま家に帰ろうとしたため崔仏岩が食事もてなしをしたという。
もう一つのエピソードは、詩人の故・朴木月(パク・モグォル)の息子でソウル大学国文学科のパク・トンギュ教授が、江原(カンウォン)道の浜辺で詩人学校を開いた時の話。鄭会長に「貧しい未来の詩人にラーメンでもご馳走しましょう」と言うと鄭会長は「財布を持って来なかった」と懐からくしゃくしゃになった30万ウォンを取り出した。150人いる学生に対してこの額ではやはり足りなく、崔仏岩が20万ウォンを足して50万ウォンにすると、「財閥の会長がこれしか持ってない」と笑った。
70年代中盤のドラマ『叔夫人』に出演していた時、これを楽しみにして見ていた鄭会長が家に招いたことをきっかけに絆を深めた崔仏岩は、80年代初めの鄭会長を素材にしたドラマ『野望の25時』で鄭会長役を演じて共演もした。