今年1月からケーブル・衛星放送を通じて国内での放送が開始された日本ドラマが、これまでに低調な視聴率を記録して懸念されていた文化的な影響も少ないことが分かった。
韓国放送映像産業振興院のキム・ヨンドク研究員は、今年1月から5月までに放送された日本ドラマ40本を分析した「日本ドラマの編成実態と需要現況」という報告書で「日本ドラマの視聴率は全般的に低いだけでなく、大きな反響も呼ぶことができなかった」と分析した。
視聴年齢も一部の年齢層に偏り、年齢を超えたヒットや全国的な人気を集めることができなかったと調査された。
モニター対象となった計40本のドラマのうち、SBSドラマプラスが放送した『ごくせん』(1.24%)のみが全国で1%を超える視聴率を記録したが、当初人気が予想されたMBCドラマネットの『踊る大捜査線』(0.69%)や『GTO』(0.59%)などは1%を超えることができず、全般的に低調な成績に終わった。
ジャンル別の分析結果、国内で放送された日本ドラマは若い男女の日常やラブストーリーを描いたドラマが全体の70%を占め、その中でもコミカルで軽いタッチで描かれたトレンディードラマや漫画を原作にしたドラマも多かった。編成時間帯は主婦を対象にした午前11時と午後12時からと、若者を対象にした午後11時からが最も多かった。
放送本数は局別にMBCドラマネットが10本と最も多く、OCN9本、オンスタイル8本と後に続いた。
日本ドラマが予想よりも大きな関心を集められなかったことから、今月に入って各局も編成本数を大幅に減らしている。週5回の放送から2回に減らしたMBCドラマネットをはじめ、OCNとオンスタイルも一部を再放送で編成を組み、ホームCGVは日本ドラマの編成を中断することにした。
しかし報告書は「全般的に視聴率が低調だからといって日本ドラマの潜在力を過小評価するのは性急だ」と指摘している。
『ごくせん』が地上波で放送されたり、日本の俳優や女優たちの名前が国内でも知られ始めていることから、最新のヒット作が紹介された場合には大きな反響を呼ぶ可能性があると分析している。
キム研究員は報告書で「ケーブルテレビや衛星放送に限定された現行の開放政策では、日本ドラマの全国的なヒットは難しいが、『ごくせん』を凌ぐ成功モデルが登場した場合、その時期は十分に早まる可能性がある」と見通した。