【芸能学特別講座】増える芸能人の離婚を斬る

 今週の芸能学特別講座は芸能界きってのおしどり夫婦が一瞬にして別れて破局や離婚を経験し、挙句の果てには婚外交渉までする本当の理由が何かを追求する。

 まず一般人と同じように「偏見、誤解、無知」が破局の最大の理由となる。先日離婚したAさんは新婚旅行に行って新婦が処女でないことを知った。自分は清楚なイメージの彼女は処女だろうと信じていたと言う。

 また、異性の間に友情はあり得ないと考える彼は、妻が結婚前に親しかった男友達と結婚後にも連絡することに耐えられなかった。

 夫から離婚を告げられたBさんは誤解が破局を招いた典型的なケースだ。夫の浮気について男性の先輩に助言を求めようとした彼女は、先輩と酒を飲みながら相談に乗ってもらい、その帰りに送ってもらった車内で話をしているところを夫に目撃されてしまった。

 夫は当然、妻が浮気していると誤解しただろう。何年か前にベストセラーになった『ベスト・パートナーになるために―男と女が知っておくべき「分かち愛」のルール 男は火星から、女は金星からやってきた』という本によれば、男女は火星と金星が違うように思考や行動が本質的に違うと言う。

 相手を真剣に理解する暇もなく突然にして火の点いた関係は、化けの皮が剥がれるのが恐ろしいがために互いに対する無知を露呈するが、特に最近恋人と別れたCさんの場合、同棲といった価値観や結婚後の収入配分といった意見の不一致で最終的な決断を下したという。

 一般人と唯一違うのは、スター意識から来る傲慢さ。

 長い間スターとしてちやほやされ、自分が一番だと有頂天になることが相手には傲慢にしか見えないという状態に陥るのだ。特に二人とも芸能人である場合、どちらかが先に譲歩しない限りは正常に関係を維持するのは難しいだろう。

 溢れるオーラと自由な思考を持った芸能人にとって恋愛や結婚は決して簡単な問題ではない。歌手と離婚したDさんの言葉がその困難をよく物語っている。

 「彼には“音楽”という昔からの妻がいました。私は常に第二婦人として暮らしてきました」

ペク・ヒョンラク/放送作家

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