韓国を代表するコメディー演技の達人、朴重勲(パク・ チュンフン)と車太鉉(チャ・テヒョン)の二人が共演する、今年の夏の期待作として早くも話題のアクション・コメディー『トゥーガイズ』(朴憲洙(パク・ヒョンス)監督、ポラム映画社制作)で「私もここにいる!」と力強く叫ぶ女優がいる。
ドラマ『男の香り』で視聴者の涙を誘ったハン・ウンジョンが銀幕デビューを飾った。すでに始まったことは勢いよくやらないと気が済まないという彼女は、この映画で荒々しく中性的で何かといえばすぐに舌打ちするタフな女性に変身する。
デビューして間もない頃にアンディ・ラウ主演の香港映画『フルタイム・キラー』に出演したことがあるが、本格的な映画デビューとなる今回の作品のために今までのイメージを完全に脱ぎ捨て、イメージチェンジを試みるハン・ウンジョンの素顔に迫ってみた。
▲清楚で知的な役ばかりを演じる?
映画初挑戦となるだけに多くのシナリオから出演作を選んだという。タイトルの『トゥーガイズ』からも分かるように、男性が主人公の映画で、しかもコメディー演技の達人で映画界の大先輩との間でどんな演技をすればいいか悩んだと言う。
今までと同じような美しく清楚な役だけでは、まったくインパクトに欠けると思ったからだ。
それならばと確実にイメージチェンジができる『トゥーガイズ』に挑戦した。結果的には二人の俳優の間で視線を釘付けにする紅一点であると同時に、手荒な借金取りのジュンテ(朴重勲)と怠け者のチンピラ(車太鉉)の間で存在感ある役を演じきった。
▲セクシーで都会的?
普段からそれほどプロポーションが話題になることは少ないが、CMのイメージによって急に自分がセクシースターとして注目されるようになったようでぎこちないと言う。
「女性タレントとしては誇らしいし、そう思ってもらえて嬉しいけど、内気な性格とは反対で何だか似合わない服を着ているみたい」と笑う。
何でもすんなりとこなしてしまい、多少冷たいイメージがあるのも彼女に対する偏見だ。忠清(チュンチョン)道・大田(テジョン)の出身のせいか、言葉や行動がちょっと遅いと言う。
「映画はスピーディに撮影が行われますが、台詞のやり取りがいつもワンテンポ遅れて周りからだいぶ冷やかされました」
『スポーツ朝鮮/ナム・ジョンソク記者 bluesky@sportschosun.com 』