鋭い眼差しで『火の鳥』ファンを虜にするイ・ソジン


 熱血的な視聴者に支えられてMBCテレビの月・火ドラマ『火の鳥』が29.6%で先週(17~23日)の視聴率1位(ニールソン・メディア・リサーチ調査)を記録した。その快進撃を引っ張っているのが主人公を演じるイ・ソジンだ。

 今月21日、撮影現場のあるMBCの議政府(ウィジョンブ)セットでインタビューしたイ・ソジンは、鋭い眼差しとはっきりとした受け答えで、ドラマで演じるチャン・セフンの姿を再現した。

 「時々寝ている時に目が覚めて自分が今しっかりと役を演じているのかと、自分に問いただすことがあります」


 この日の撮影分はセフンが書斎で過去を回想するシーンと自分に対する執着を捨てることができず迷っていることに対して怒るという場面。周りの20~30人のスタッフは、ちょっとした足音でも聞こえると、すかさず「静かに」と叫んだ。

 特別な台詞なしに目と仕草だけで表現されるイ・ソジンの感情の演技はモニター用のカメラを通じてそのまま映し出された。

 昨年、熱狂的なマニアを生み出した『茶母』という時代劇から、今回のような現代劇に至るまで、オールジャンルでの演技をこなすイ・ソジンの人気の秘訣とはいったい何か。多くの人は彼の目の演技を第一に挙げる。

 「役を演じる時は目で感情を最大限表現しようと努力します。内面の感情をうまく表現するためには、目の演技に集中する以外ないでしょう」

 『火の鳥』の内容を一言で要約すれば、周辺の反対で別れた男女が10年後に再会をするが、再び困難に直面するといった内容だ。イ・ソジンは「愛とは一言では表現できない本当に複雑な感情のようだ。


 チャン・セフンは確かに魅力的だが、『茶母』で演じた役よりも表現するのが難しい人物」と語った。

 「視聴者は自分が見たい部分が登場人物を通じて描かれることを願うようです。でも人は誰でもさまざまな面を持っていますからね。そういった意味で4人のキャラクターは非常に現実的だと思います」

 今後の計画を問うと、「今年はこのドラマで最後でしょう」という予想外の答えが返ってきた。やはり映画出演を念頭に置いているのだろうか。

 イ・ソジンは「特定のジャンルにはこだわらないが、男性の物語を描いた作品に一度出てみたい」と力強く語った。

議政府=イ・ウンジュ記者 erin823@chosun.com
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