カンヌから凱旋帰国した『オールド・ボーイ』の朴賛郁監督と崔岷植



【動画】朴賛郁監督と崔岷植の記者会見

 25日午後6時、ソウルのプラザホテルで行われた映画『オールド・ボーイ』の帰国記者会見に臨んだ崔岷植(チェ・ミンシク)は、クエンティン・タランティーノ監督と朴賛郁(パク・チャヌク)監督の間で交わされた話に関心を持つ記者団に対し「自他ともに認めるストーリーテラーのタランティーノは、韓国から来た最高のストーリーテラーの朴監督に最上級の^辞を贈りながらも、ひそかに嫉妬しているようだった」と語り、笑いを誘った。

 この日の記者会見にはカンヌ国際映画祭でグランプリを獲得した成果を反映してか、200人余の記者が集まった。以下、記者会見での一問一答。

-監督賞と主演男優賞を受賞するものと期待していたのでは?

朴「今回の賞は監督賞と主演男優賞を合わせたほどの意味があると思う。これまで賞金付きの賞をもらったことがなく、(賞金のない)カンヌ映画祭で受賞すると直感していた。(賞状を掲げながら)この紙と祝電を一緒にカラーコピーして分け合うことにした」

-海外の俳優で一緒に仕事をしてみたいと思った人は?

朴「漠然とした対象を問うのなら、今回の審査委員の一人だったエマニュエル・ベアールの謙虚な姿勢に惹かれた。マギー・チャンもかっこよかった」

-受賞のニュースとともに、崔岷植夫人も話題になったが。

崔「そっとしておいてほしい。恥ずかしい。『オールド・ボーイ』と韓国映画に関心を持ってもらえてらと思う」

-カンヌがアジア映画に関心を持った理由は何だと思うか。

朴「文化芸術全般にわたってアジアに熱狂的であるのを感じた。西欧文化にはこれ以上期待するものがなく、オリエンタリズムに目を向けるようになったのではないかと考える」

崔「東洋的なものに対する関心を超えて、アジア映画のレベルが高いからだろう」

―カンヌではどんな場面で反応がよかったか。

崔「映画全体の完成度に魅了されたようだった。もともと映画の中には刺激的なシーンが多かった。舌を切る場面や長回しの場面に対し、ツイ・ハーク監督が非常に関心を示した。けがをした人はいないか、エキストラを使ったのか、背中に刺さったナイフはどうやって撮影したのかなど、細かく聞いてきた。アクションの巨匠から誉められてうれしかった」

朴「タランティーノが、『オールド・ボーイ』を推すのをほかの審査委員が嫌がったらどうしようと悩んだと聞いた。ところがほかの審査委員もタランティーノと同じ考えだったという。一人で推すには厄介な素材だったからではないか」

-日本漫画の原作をリメークしたため、原作料がそれほどかからなかったようだが。

朴「原作者が『共同警備区域/JSA』を見て快諾してくれた。映画化する際、撮影に入る際、公開する際、それぞれ500万ウォンずつ払ったため、1500万ウォンを支払った。日本に220万ドルで売れたので、26億ウォンをもうけた計算だ」

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