韓国の評論家の間では「カンヌが最も愛する韓国人監督の一人」として挙げられてきた洪尚秀(ホン・サンス)監督の初出品作に対するカンヌの反応は意外に冷ややかだった。
第57回カンヌ国際映画祭コンペ部門の出品作『女は男の未来だ』が、17日午後10時30分(現地時間)から公式上映された。現地の観客らは主人公が偽善的で俗物じみた台詞を発する度に笑いを見せるなど最後まで映画に集中した。
しかし、18日朝に発行された英国の『スクリーン・インターナショナ求x誌の評価は4点満点中の1.4点で、現在までに公開された11作品の中で最も低い評価を記録した。
洪監督の映画が微妙な語感の変化が与える違いとペーソスに焦点を合わせており、外国語に翻訳された場合、独特の雰囲気を完全に伝えることが難しいということを考慮してもショッキングな結果であるのは確かだ。
先に上映された『オールド・ボーイ』も同様に同誌で2.4点の評価を得て中間順位に止まった。
17日に開かれた『女は男の未来だ』の記者会見も多少盛り上がりに欠ける中行われた。
アラゴンの詩句からこの映画のタイトルをつけた理由を問う質問で始まったこの日の記者会見で洪尚秀監督は「皆すべてが分かっていると考える人生の断片を再構成して多少歪曲させて異なる印象を与えるようにした。私たちが生きる上で経験する決まりきった感情の方式を改めて振り返るような機会を作りたかった」と制作意図を説明した。