8日、ロシアのウラジオストックで行われたソテジのライブ公演は関連企業が巨額の予算を流用するなどして中止になる危機に見舞われるなど波乱続きだったことが13日、明らかにされた。
ソテジ一行を乗せた船の一隻が出発直前になって変更になったのもこうした理由のためだった。しかし公演スポンサーのKT&Gは、ロシアの現地で「船主が一方的に契約を破棄して仕方なく他の船に変更した」と説明した。
イベント関連企業のKT&G、LGアド、ソテジカンパjーなどによれば、当初2隻の船と現地費用の支出を担当したイベント会社のS社が、LGアドから一次費用として受けた5億ウォンのうちの8000万ウォンのみを船の契約金として使い、残りのほぼ金額を流用したという。
その後、先月2日には2隻の船を計8億ウォンで契約したかのようにKT&Gへ虚偽報告し、この事実は先月28日になって初めて明らかになった。このため主催側は当初予定していた船舶よりもランクの落ちる「希望号」を急遽手配した。
この影響で出港直後の今月6日午後、「希望号」に乗った約150人のソテジファンが「この船では行けない。降ろしてほしい」と泣きながら抗議する騒ぎが起こった。
これ以外にも主催側が現地に到着した際、スタッフの航空費とホテル滞在費が紛失したのをはじめ、公演会場の使用料も4万2000ドルのうち5000ドルしか支払われておらず、契約が取り消された状態だったことが明らかにされた。主催者側はいち早く予備費用を投じて何とか使用料を支払うことができた。
現在イベント会社のS社が流用した費用はソテジカンパニーから得た額を含め、5億~5億5000万ウォン程度と把握されている。S社は主催者側から得た金で自社の負債を返済した後、公演日程に合わせて戻そうとしたが、結局これがスムーズに進まず、連鎖的に不渡りを出したという。
現在、KT&Gは代行会社のLGアドに対して管理責任を問う一方でS社に対しても法的訴訟を含め強力に対処する構えだ。
KT&G側は「まったく予想外のトラブルが起こってしまったが、国の威信にも関わるイベントだったので、ともかく公演を成功させることに全力を注ぐ他なかった。主催側のこうしたトラブルを現地では知らせにくかった」とコメントした。