イ・ジフンのMVに出演した民主党のチョン・セヨン氏

 ずば抜けた美貌と巧みな話術で「政治界のオルチャン(ルックスが最高の意)」と呼ばれる新千年民主党(民主党)電子政党推進企画団のチョン・セヨン公報チーム長(27)が人気アーティスト、イ・ジフンの新しいミュージックビデオにゲスト出演して芸能界を驚かせている。

 話題のミュージックビデオは今週からオンエアされているイ・ジフンの『約束』。チョン・セヨン氏はビデオの中でイ・ジフンの別れた恋人役で登場、ピアノを演奏して過去を思い出すという感情演技を無難に演じきった。

 チョン・セヨン氏は今年の3月に肌寒い風が吹く安眠(アンミン)島の海岸でピアノを弾いた後に水中に飛び込むという高度の演技をNGなしで演じてスタッフから拍手喝采を浴びた。

 一政党の現役政治家が人気アーティストのミュージックビデオに出演したのは韓国芸能界史上初めてのこと。チョン・セヨン氏は「普段から実の弟のように接しているイ・ジフンから頼まれたので出演することになった。最初は周囲の目を気にしたが、政治家も芸能人も国民を喜ばせることが共通の目標だと思って快く応じた」と出演の経緯を説明した。

 7歳の時に渡米して98年に単独で帰国、延世(ヨンセ)大学の政治外交学科を卒業して2002年12月に民主党へ入党したチョン・セヨン氏は、公報チーム長を務める一方でネット上での民主党広報に大きく貢献したという評価を受けている。

 特に独(トク)島問題に対する日本の小泉首相の妄言を糾弾する光化門(クァンファムン)で一人デモを行うなど、ルックスだけではなくパワフルな女性として評価を受けている。

 学生時代にピアニストを夢見るほどだったというピアノの実力を誇り、ミュージックビデオでも直接ピアノを披露したチョン・セヨン氏は「本当に寒くて大変だったが1泊2日の撮影を終えて忘れることのできない思い出になった」と撮影を振り返った。

 「まさか芸能界デビューするのではないか?」という質問に「なぜ不可能だと思うのですか」と余韻を残したチョン・セヨン氏は「総選挙が終わったので大学院に進学して勉強を続けたい」と語った。一時はCMモデルとして多くのオファーを受けたチョン・セヨン氏は「意味のある仕事なら歓迎」と語った。

スポーツ朝鮮/ソン・ウォンソプ記者 five@sportschosun.com
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c)Chosunonline.com>
関連ニュース