チョPDが大不況の歌謡界に堂々のカムバックを果たした。
1枚ずつ独立したCDでリリースされた5thアルバム『GREAT EXPECTATION』は、発売直後に10万枚のセールスを記録してアルバムセールスチャートの2位にランクインするなど好調なスタートを切っている。
Part1のCD『Politics & Social Change Pt. 1』は、初心に帰ったチョPD独特の強烈な社会批判的な色合いの強い曲で満たされている。最新のリズムとサウンドはチョPDファンの欲求を満たすのに十分だ。
某女性芸能人の乱れた私生活を批判した『腐ったXXX2/変態狐』は、リリース早々から話題になっている。
しかし、特定の人物を批判しようという意図ではなかった。自分を大切にしない女性や若い女性を利用して富を稼ごうとする人間など、乱れた世相を風刺しているだけだ。サブタイトルにあるように、社会や政治、男性たちに対する批判でもある。
Part2となる『Love & Life Pt. 2』では、タイトル通り彼の生活と愛の感情を表現したラフなメロディーと親しみやすい音楽に挑戦している。
何よりもイン・スニとコラボレーションしたリードトラック『友よ Dear Friend 2』は貫禄の先輩歌手の歌唱力と後輩のパワフルなラップが融合して幻想的なサウンドを聴かせる。メッセージは悲壮感が漂いながらも叙情的だ。チョPDは「イン・スニ先輩のステージマナーを学ぶことができる貴重な機会だった」と言う。
チョPDスタイルのイージーリスニングと普段からやってみたかったというゴスペルも初めて収録した。
2枚のアルバムで二つの顔を見せるヤヌス的企画は、すでに3rdアルバムの時点で考案されていたが実現しなかった。そして今回、余裕もできたことからようやく二枚同時リリースが実現した。チョPDは二つの面を見せることができ、いつもにまして満足そうだった。
5thアルバムのコンセプトも一貫している。それはチョPD(本名:チョ・ジュンフン)個人の生き方そのものだ。音楽的なジャンルの変化は自由であっても、まるで小説の主人公のキャラクターが一定であるように一つの色のみに固執しているのがチョPDだ。
こうしたピュアで色合いのはっきりとしたチョPDの音楽を通じてファンが賢明な判断をすることを学んでくれたらというのが彼の願いだ。チョPDが完璧なわけではなく、彼に間違っている部分があればファン自らが判断して避けることができれば彼の思惑通りだろう。