名台詞と名演技を残して『花より美しい』が最終回へ

 全30話のKBS第2テレビの水木ドラマ『花より美しい』が14日、午後9時50分に最終回を迎える。

 一部視聴者の熱烈な支持を受けながらも一ケタ台の視聴率に止まったノ・ヒギョン作家のドラマは、今回の『花より美しい』で満開の桜のように開花した。

 今月8日には29.5%の視聴率でその日の最高視聴率を記録し、今年3月以降は20%近い視聴率を記録してきた。作品性と大衆性の見事な組み合わせがもたらした記録と言えよう。

 心優しい母親役フ高斗心(コ・ドゥシム)、荒れた長女ミオク役のペ・ジョンオク、力量ある作家と出会った時、いかに成長できるかを証明して見せた次女役のハン・ゴウン、そして若い俳優の新たな発掘とまで絶賛された末息子役のキム・フンスまで、完璧なシナリオと素晴らしい演技が見事に融合した。

 自分の夫を奪った女に腎臓を提供する母親(高斗心)に向かって叫んだ息子ジェス(キム・フンス)の台詞「母さんは母さん一人のものなのかよ?母さん一人だけのものじゃないのになぜ…。勝手にしろよ」、愛する女性が自分が殺した友達の妹だという事実を知って脱力するインチョル(キム・ミョンビン)を慰める母親(キム・ボヨン)の台詞「ご飯にしよう…。ご飯でも食べれば少しでも時間が経つでしょ」、兄を殺した男が恋人だという事実を知ってうなだれるミス(ハン・ゴウン)の「姉さん、私はインチョルさんのことを許すから、母さんと姉さんとジェスが私を捨てて…」という胸を打つ言葉が最終回を目前に鳴り響いた。

 14日の放送でジェスは痴ほう症になった母親(高斗心)の面倒を見る。しかし、「最期まで面倒を見る」という彼の言葉とは裏腹に日に日に挫折していく。人間にとって大切で意味のあることは何かという深い愛情が描かれたドラマがついに最終回を迎える。

魚秀雄(オ・スウン)記者 jan10@chosun.com
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