今年の夏から放送されるSBSテレビの時代劇『土地』のヒロイン、ソヒ役に抜擢されて話題の金賢珠(キム・ヒョンジュ)が、クールな雰囲気のトレンディードラマで今年の前半を疾走する。
その舞台となるのが7日からスタートするSBSテレビのドラマ『波乱万丈 ミス・キムの10億の作り方』。金賢珠のドラマ出演は2002年の夏に終了した『ガラスの靴』以来、約2年ぶりとなる。
京畿(キョンギ)道・一山(イルサン)のSBS制作センターでインタビューした金賢珠は、相変らず少女のような明るい笑顔を満面に浮かべていた。
「今までにいろいろな役を演じましたが、意外なことにコメディーは初めてなんです。多分ものすごくオーバーな姿をたくさんお見せすることになると思うので少し不安です」
タイトルもそうだが、金賢珠の後に貼られているポスターを見ればドラマの内容の見当がつく。ポスターの中の金賢珠は髪が乱れ、左瞼には真っ赤な痣が刻み込まれ、赤のジャージのズボンをはいた散々な姿だ。
金賢珠が演じるウンジェは、平凡なリフォーム会社に勤めるOL。事件は3年以上の交際を経て結婚する科学者のヨンフンが結婚式場に現われないというシーンから始まる。ウンジェはヨンフンが研究にだけ専念したいがために金持ちの女のところへ行ったという事実を知ってからは「10億ウォン」を稼ぐことだけに熱中する。
これまでどう過ごしてきたのかを問うと、「勉強を少しやっていた」という答えが返ってきた。昨年の12月に中国、マレーシア、タイなどで公開された映画『スターランナー』がそのきっかけになったと言う。金賢珠はこの映画にヒロインとして出演した。
「映画のプロモーションで東南アジアの国々をたくさん回りました。ところが中国系の監督や相手役の俳優さんはすべて英語を上手に話すのに、私だけ通訳が必要だったんです。とても恥ずかしい思いをしたので、基礎から本格的な英会話の勉強を始めました」
金賢珠は「ここ2年くらいは国内ではそうでもなかったが、各国を回るようになってからは、それなりに忙しくなった。この映画への出演をきっかけに東アジアで韓国の芸能人に対する関心がどれだけ高いかがよく分かった。韓国人女優としてもっと一生懸命にならなければと思った」と付け加えた。
このドラマでウンジェは、どうしようもない周辺の状況のためではあるが、カネに執拗になる姿を見せる。「実際に金賢珠自身もお金に対する関心が高いのか?」と質問をしてみると、「誰もがそうなのでは?田舍で育ったせいかお金持ちになりたい夢はあった」と正直に語った。
「この2年間は私にとって非常にやりがいのある時間でしたが、久しぶりにカメラの前で演技をするので慣れないものですね。
これからはどんな作品でも出演して皆さんの前に姿をお見せしたいです」