演劇『その日、その日にこそ』を演出した伊藤勝昭さん

 日本の朝鮮植民地支配を批判して3.1運動の平和精神を演劇で表現した日本のプロジェクト劇団「3.1の会」(伊藤勝昭代表)が公演のために来韓した。

 3.1の会は20~23日にソウル(文芸振興院芸術劇場・大劇場)と25日に束草(ソクチョ/文化会館大劇場)で韓国の失郷民(北朝鮮から韓国に避難してきた人々)の苦難を描いた演劇『その日、その日にこそ』を上演する。

 江原(カンウォン)道・束草のアバイ村であった実話に基づいて作られたこの作品は、韓国戦争で故郷を失って東海岸で暮らしている失郷民漁夫の恨(ハン)を通じて、分断の痛みと統一問題に再びスポットを当ている。

 3.1の会は昨年の3.1節に東京で同作品を上演し、今回の来韓公演は劇団「芸脈」の招待で実現した。約20人の団員と共に来韓した3.1の会の代表、伊藤勝昭さんに3.1の会の創立背景と活動状況について聞いてみた。

 以下は伊藤勝昭さんとの一問一答。

-3.1の会はどのような団体か。

 「2000年に3.1運動を扱った『ああ、堤岩里』(李盤(イ・バン)脚本)の日本公演が直接的なきっかけになった。劇作家の李盤先生と親交のある日本人演出家が公演を観た後、3.1運動の平和運動精神を受け継ごうという主旨で劇団の創立を提案して30人の劇団員が集まった」

 「3.1の会は日韓合邦が南北分断の直接的な原因として作用したという点に認識を共にしており、世界でも類例のない3・1運動の精神を演劇で昇華させことを目的としている」

-3.1の会の活動に対する日本の演劇界と日本人の反応はどうか。

 「冷たい視線は感じない。だからと言って、大きく注目されているわけでもない。『その日、その日にこそ』と『ああ、堤岩里』が朝日新聞などの一部メディアで紹介されたことはあるが、単純な公演紹介記事だっただけで特に大きく扱われたわけではなく、演劇評も紹介されなかった」

-『その日、その日にこそ』を制作しながら何か難しいと感じた点はあったか。

 「日本人であるがために分断の痛みを感じることができないという点が最も苦労した部分だった。そのため分断の痛みを間接的にでも体験しようと努力した。俳優たちと共に韓国戦争に関する本やビデオなどを通じて少しでも理解することで間接的ではあるが体験をした」

-今回の作品を演出しながら特に重点を置いた部分は。

 「昨年の日本公演の際にはドキュメンタリー方式で歴史的事実を伝えることに重点を置いて演出した。しかし、今回の公演では俳優たちの間接的な体験を通じて感じた点を演劇的に解釈しようと努めた」

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